歌野晶午の『密室殺人ゲーム王手飛車取り』



密室殺人ゲーム王手飛車取り (講談社文庫)/歌野 晶午
¥830
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クレイジーな五人が、ネットを通じて会話をし、『トリック』を披露するために順番に、本当に人を殺すという、万死に値する鬼畜なミステリー。



一人が殺人を行い、残りの四人はその方法(密室とかアリバイ崩しとかダイイングメッセージとかetc)を推理するというゲームをしている五人。



普通に考えれば、完全にやりすぎでアホな内容なのだが、今の世の中では、リアルにすら感じてしまうのが恐い。

こんな事件が起こっても全然不思議ではないかも、と感じてしまう。



これを『エンタテインメント』として読めてしまうのは、果たして良いことなのか。

あるいはそれは、もう手遅れだという証拠なのかもしれない。



ちなみにこの本は、まさかの続編、『密室殺人ゲーム2.0』があります。

そちらは、より凄いことに……。