娘。ネタがないので、豆知識講座~。



『確証バイアス』という言葉を聞いたことがあるでしょうか。



確証バイアスとは、社会心理学で使われる用語で、簡単に言えば、『自分にとって都合の良い証拠や証言だけを採用し、都合の悪いものは無視したり、例外的なものと判断したり、考えないように目をそらしてしまう』という、なんとも自分勝手な解釈をしてしまうことを言います。



超能力やオカルトなどでよくある現象ですが、一番身近な例で言えば、血液型占い(性格判断)でしょうか。



例えば、自分が信じている血液型占いで他人を分析していると、診断結果と合わない性格の人が、当然ながら現れます。

そういったとき、「嘘だ~あんた絶対B型でしょ~。だってさぁ……」と、どうにかして自分の信じる占い通りに相手を当てはめようとすることが、確証バイアスです。

実際のその人の性格は無視して、妄信する占いの言葉を頑なに通そうとする。

『そうじゃない』結果から目をそらし、『そうである』または『それらしい』結果だけを選び取ってしまうのです。



恐ろしいですね。

しかし、今の世の中、この『確証バイアス』だらけのような気もします。



誰もが好き勝手自分の意見を言い、ちょっと反論されるとしらんぷり。もしくは、「は?だから何?うっせーよ、んなの知らねーし」、みたいな態度で誤魔化したりね。



《真実とは、ものの見方である》といいますが、その通り。

人は本当のことなんて知りたくないのです。

自分が望むものだけを求め、自分が見たいものだけを見るのです。

やがて本当のことは、誰にも見えなくなってしまうでしょう。

現実とは、確証バイアスが作り出した、ゆがんだ社会の虚像なのかもしれません。