恩田陸氏の『チョコレートコスモス』
- チョコレートコスモス/恩田 陸
- ¥1,680
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演劇のお話である。
かの有名な、少女漫画『ガラスの仮面』のオマージュらしい。
そちらは読んだことがありませんが、いやこれは凄い。一度読み出したら止まらない。凄まじい引きで、最後まで一気読みしてしまった。普段、割とゆっくり本を読む自分としては、これは珍しい。
天才的な才能を持った素人の少女と、絶大な人気を持つ若きベテランの少女、二人の演技の相克。
たかが演技のはずなのに、それはまるで戦いのようで。
舞台の上、そこに立つ人間の中でも、一握りの者にしか見えない景色。
行ったら二度と引き返せない、演劇の境地。
仰々しい展開ながらも、ページをめくらずにはいられない。その向こうの何かが見たい。
これ、実際に舞台に立つ人が読んだらどう思うんだろう。
素人の感想としては、とにかく何でもいいから、舞台が見たくなってしまいました。
舞台に立ちたい、とすら思いそうになりましたよ。
続編も連載中との噂があります。「まだまだこれから面白くなりそうやがな!」というところで終わったので、これは非常に楽しみです。
この本を友人に読ませたところ、「まぁおもしかったんじゃん?」とだけ言われました。
へぇ……そう……そうなの……、まぁ好みは人それぞれだよね……w