モーニング娘。やその他のアーティストの、ライヴや舞台なんかを見るときにまず感じること。
それは恐怖である。
何が恐いのかというと、その重圧だ。
十代の頃、ゆずのライヴを観に行ったことがある。
会場は横浜アリーナだったのだが、ライヴが始まる数分前、お客がたくさんあつまったその会場は、まるで現実とは切り離された異質な空間のように感じられた。
会場も広いし、やや暗い照明だったから、なおさら特異な雰囲気が漂う。
そのとき思ったのは、こんな凄い舞台の上で、たくさんの観衆の前で、パフォーマンスをするというのは、一体どれほどのプレッシャーなのだろう、ということだ。
考えただけで恐ろしくなる。
もし自分が観られる立場だったなら、逃げ出しているかもしれない。
プレッシャーのあまり、頭が真っ白になっているかもしれない。
そんなことを考えて、一人で恐怖に震えていた。(ライヴが始まったら、そんなことは忘れてしまったが)
同じことを、娘。の現場でも感じる。
さすがにもう恐怖に震えてはいないが、その重圧の重さは、考えるだに恐ろしい。
改めて、そういった『アーティスト』、『パフォーマー』の凄さを感じるのである。
もちろん、そんな重圧やプレッシャーに負けないように、日々努力しているのだろう。
どんなに楽しそうに見えても、プロの仕事というものは楽しさだけではやっていけない。
常人には想像もできない重圧を抱えながら、彼女たちは楽しそうに歌って踊るのだ。
感服である。みんな凄いなぁ……。