乾燥化・高温化が進むアマゾン熱帯林の今、そしてアマゾン先住民の日々の暮らしとは | 熱帯雨林を歩く

乾燥化・高温化が進むアマゾン熱帯林の今、そしてアマゾン先住民の日々の暮らしとは

Rainbowtown FM・Stand by Me (レインボータウンFM) 

20248月15日(木) 14:00~ 15:00 


出演者ジャーナリスト・ 下郷さとみ(しもごう さとみ)、フリーライター・上島善之&パーソナリティ・二喬礼

 

乾燥化・高温化が進むアマゾン熱帯林の今、そしてアマゾン先住民の日々の暮らしとは

 

 

 ジャーナリストの下郷さとみさんのお話を伺います。下郷さんは、サンパウロ市郊外の貧困地区で住み込みのボランティアとして子どもたちのための保育・教育活動への参加をはじめ、リオデジャネイロなどの大都市圏のファベーラ(スラム)やアマゾン先住民族の土地を主なフィールドに、ブラジルのさまざまな民衆運動の取材を続けておられます。

 今回は、アマゾン熱帯林の自然や気候を中心に、出会った自然や生き物などについてお話をしていただきます。

 無数の川が流れるアマゾン川流域、そこは高温多湿の世界と思い続けていましたが、近年、乾期の乾燥化・高温化が進んでいるとのことです。砂漠のようにカラカラになり、毎年、大規模な森林火災が発生していることなどリアルな現地体験も交えながら、お話をしていただきたいと思います。
 また、アマゾン先住民族の日々の暮らし、文化、社会運動・政治運動についてもお話いただきたいと思います。アマゾン先住民族に対するわたしたちは勝手な幻想や願望の投影ではなく、彼らのリアルな姿もお聞きしたいと思います。

 支援活動の経験を通し、あるべき支援の形についてもお聞きししたいと思います。 

 

下記のHPので聴くことができます。画像も見ることができます。右上のYouTube Liveをクイックしてください。

http://885fm.jp/timetable

 

 

アマゾン南部、シングー川流域に広がる先住民族保護区の広大な森

 

 

乾燥化が進むアマゾンでは乾期の終盤に大規模森林火災
が毎年発生している(2016年、シングー川流域)

 

 

アマゾン南部の大規模農業開発地には数千ヘクタール規
模の大豆農場や肉牛牧場が広がっている

 

 

アマゾン南部シングー川流域の先住民族の村。大きな総
茅葺の家が特徴だ

 

 

雨期が来る前に村人総出で茅の葺き替えが行われていた

 

 

主食のキャッサバ畑。村の周囲には焼畑と焼畑跡に再生
した二次林が広がっている

 

 

キャッサバのでんぷんで作るパンケーキのような食べ物
「ベイジュ」が先住民族の主食

 

 


今日のごちそうは、川で捕った魚と森で狩ったペッカリ
ーを薪の火でこんがり焼いて

 

 


伝統の祭りの会場でスマホを手に動画を記録する若者た
ちの姿があった

 

 

 

※写真 下郷さとみ

 

 

下郷さとみ(しもごう さとみ)プロフィール
ジャーナリスト。石川県金沢市出身。金沢大学経済学部
卒。情報出版会社等の勤務を経てフリーランスに。1992
〜1994年、サンパウロ市郊外の貧困地区で住み込みのボ
ランティアとして子どもたちのための保育・教育活動に
参加。以降、リオデジャネイロをはじめとする大都市圏
のファベーラ(スラム)やアマゾン先住民族の土地を主
なフィールドに、ブラジルのさまざまな民衆運動の取材
を続けている。

2005年、農的暮らしを求めて東京から千
葉県鴨川市の農村に移住。里山保全や地域づくりの活動
にも携わる。

 

主な著書
『地球の未来へ 125の提案』(毎日新聞社)、『平和を
考えよう(全2巻)』(あかね書房)、『創造と抵抗の
森アマゾン〜持続的な開発と民衆の運動』(共著:現代
企画室)、『コロナ危機と未来の選択』(共著:コモン
ズ)、『ブラジルの歴史を知るための50章』(共著:明
石書店)、『ブラジルの社会思想〜人間性と共生の知を
求めて』(共著:現代企画室)