スマトラ島のラフレシア・ショクダイオオコンニャク取材報告
東南アジアに生育するラフレシア
Rainbowtown FM・Stand by Me (レインボータウンFM)
スマトラ島のラフレシア・ショクダイオオコンニャク取材報告
2025年3月20日(木)14:00~ 15:00
出演者
フリーライター・上島善之
パーソナリティ・二喬礼
・下記のHPので聴くことができます。画像も見ることができます。右上のYouTube Liveをクイックしてください。
2024年7月、スマトラ島、ベンクルから車で2時間ほどにある自生地(Kemumu Forest, North Bengkulu)を訪れた。ここにラフレシア属の寄生植物の一種、ラフレシア・ケムム(Rafflesia kemumu)が咲いていた。このラフレシアは、インドネシアのスマトラ島に自生する固有種である。
ジャカルタからベンクルへ
ベンクルからさらに車で2時間ほど移動
スマトラ島ベンクルに自生する5種類のラフレシア(右下がケムム)
ケムムは直径44cmほどの小型の花だ。森の中の崖の高いところでの開花しており。崖の下から見つけた時、思わずガッツポーズ。手作りのハシゴで崖を登り、さらに滑る急斜面をサポートをしてもらいながら花に近づいた。
ラフレシア属の寄生植物の一種で、インドネシアのスマトラ島に自生する固有種。直径44cmほどの小型の花
ケムムの蕾
Kemumu Forestの入口
森の中を歩く
山の急斜面にケムムの花が咲いていた
真ん中の太いツルは、ブドウ科ミツバカズラ属のツル植物。このツルに寄生する
この森を管理しているレインジャー
取材に協力してくれたみんなと記念撮影。背後にラフレシア・ケムムが見える(2024.7撮影)
ラフレシア・アーノルディ
ラフレシア・アーノルディ ラフレシア属の中で最大の大きさとなり、その直径は1.5mに達する個体もある。(2014撮影)
80㎝ほどあり大きい
ラフレシアの内部
ショクダイオオコンニャク
スマトラ島、ブキティンギ郊外にあるペタンパルクア村を訪れた。目的は、ショクダイオオコンニャクの巨大な赤い果実を見ることだった。天然のショクダイオオコンニャクはスマトラ島にのみ自生し、通常は4年に一度開花する。
ショクダイオオコンニャクは1878年にイタリアの植物学者が発見。人が栽培したものとしては1889年(136年前)にロンドンのキュー王立植物園で初めて開花した。現在世界中の少なくとも70の植物園で栽培されている。
ブキティンギの街から車で2時間ほどの田園地帯にある森の斜面に、巨大な赤い果実が見えてきた。雨の中滑りながら草むらの斜面を登ると、目の前の真っ赤なショクダイオオコンニャクの果実が、迫力とともに気高さを漂わしていた。
全体の高さは1m以上はあるだろう。ベンクルの街から長時間かけてやってきた苦労が報われた瞬間だった。
ベンクルからバスで20時間かけたプキティングに移動。さらに車でペタンパルクア村まで2時間ほど
ショクダイオオコンニャクの果実
小石川植物園で咲いたショクダイオオコンニャク
色鮮やかなショクダイオオコンニャクの果実
左はガイドのJoni Hartono さん、右端の女性はこの地区の村長?さんで、案内など協力をしてもらった
スマホで読む
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