取材メモ 19-2 食虫植物ネペンテスの宝庫トラスマディ山頂上を目指す | 熱帯雨林を歩く

取材メモ 19-2 食虫植物ネペンテスの宝庫トラスマディ山頂上を目指す

早朝、キナバル山がくっきりと姿を現わした

 

取材メモ 19-2. ボルネオ島の食虫植物ネペンテスの宝庫トラスマディ山(Mt.Trusmadi 標高2,642m )の頂上を目指す(Malaysia)

●トルスマディ登山2日目

  トラスマディ山(Trusmadi)はマレーシアで二番目に高い山で、最高峰のキナバル山(標高4.095m)に比べるとかなり低いが、食虫植物ウツボカズラ(ネペンテス)の種類や数が大変多いことでマニアには知られている。植物画家の石川美枝子(MIEKO ISHIKAW)と同行した。
 

午前3時に起床。レストハウスは標高2048mにあり、夜はかなり寒い。二段ベットには寝袋が用意してあるが、妻は二枚重ねて寝ていた。食事を終え、午前4時、ヘッドライトを頼りに出発。木道をしばらく歩くと一気に登り坂となる

 

 

 

トラスマディ山の夜明け。遠くにキナバル山が見える

 

 

急な崖にはハシゴが備えられている

 

 

ここでは垂直に近い崖をロープを使って下る

 

 

この辺りからネペンテスの生育地域

 

 

 

ネペンテス・ローウィ

 

 

 今回の目的の一つ、ネペンテス・ローウィ( Nepenthes Lowii )が目に入ったきた。ふたは大きく反り返っている。 ふたの付け根の部分には砂糖のような甘い物質 が分泌され、それを舐めにくる小動物の排泄物を栄養分として利用しているという。実際フンらしき黒い塊がツボの中に付いていた。
 ローウィはボルネオ島の固有種で、種名は本種を発見したイギリスの植物学者Hugh Low氏にちなんで名付けられた。「便器」とも称されているが、確かによく似ていると、実物を見ての率直な感想だ。

 

 

下って見上げると、さらに目の前に尾根がおおいかぶるように連なっている

 

 

コケにおおわれた雲霧林に入る

 

 

樹木もコケにおおわれている

 

ネペンテス・マクロフィラ

 

 

ネペンテス・マクロフィラ

 

 

頂上に到着

 

 

 

 

スマホで読む

 

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