取材メモ 19-1. ボルネオの食虫植物ネペンテスの宝庫トラスマディ山(Mt.Trusmadi)
頂上まであと1600mの距離付近で眺めたキナバル山（標高 4,095m）
取材メモ 19-1. 食虫植物ネペンテスの宝庫トラスマディ山(Mt.Trusmadi 標高2,642m )・マレーシア(Malaysia)
●トルスマディ登山1日目
以前はコタキナバルからのアクセスが悪かったが、最近改善されコタキナバル発着1泊2日での日程が可能になった。
今回の目的はネペンテスの撮影やスケッチが主で、2泊3日の日程を組んでもらった。妻で植物画家の石川美枝子(MIEKO ISHIKAWA)と同行した。
登山口から標高差1035m、頂上まで4900ｍの距離を歩く（写真 自然と文化の旅HPより)
到着した翌日の早朝、コタキナバルのホテルから見たキナバル山
まずは 朝(9:00)、コタキナバルのホテルでピックアップしてもらい、約1時間半かけてタンブナンへ向かった。途中、クロッカー山脈を越えるが、ここには以前も訪れたラフレシアセンターがあるので立ち寄ってもらった。 もしやラフレシアが咲いているのではと淡い期待をしたが、花は咲いていなかった。
途中、焼き畑が見えた
タンブナンの町へ到着。ここで昼食をとり、4DW車に乗り換える
ガイドのヘレンさんが買ってくれた芋とバナナのフライ。芋は紫芋も入っており甘酸っぱいソースをからめて食べる
登山ゲート
未舗装路を30分ほど走るとトルスマディ登山ゲート着に到着。入山手続きをする。門は、チョウとネペンテスとラフレシアのモニュメントが。ヘレンさんに聞くと、ラフレシアは小さな種類のものが咲くという。チョウも数種類見ることができた。
作り物のラフレシア
険しい道が続く
登山口Tamana Kitingan（1607m）へ移動する。早速、川を渡ると急坂が続く。当日は雨はなく乾燥した日が続いているということだつたが、雨が降ると大変なことがすぐに想像できる。4DW車でないと通ることが困難な道だ。
登山口Tamana Kitingan（1607m）に到着
登山客は我々２人だが、ガイドと料理担当が同行し、ドライバーと助手が2泊3日分の食料や水、燃料などをここから背負って運び上げる
ここから木道を約2時間歩いてレストハウス(2048m)を目指す。標高差約400m。頂上までは4.9㎞
右の数字は頂上まで4800mという数字だ。頂上に近づくにつれて、あと○m、まだ○mと一喜一憂
木道は歩きやすいが、しだいに足にこたえてくる
小さなネペンテスがあらわれてきた
登りだけと思っていたら下り坂に
標高2000m近くになるとブナ科の樹木も生育しているのだろう、ドングリが落ちている
鮮やかなシャクナゲの花が暗い森を彩る
途中の休憩所
ようやく今夜宿泊するレストハウスに到着
二段ベッド。夜はすごく冷える
ローカルのおやつに、砂糖たっぷりのコーヒーを。汗を流した後のなんともおいしい幸せな時間だことか
妻は、さっそく拾ってきたドングリのスケッチをはじめた
スマホで読む
『熱帯林を歩く2』-東南アジア・オセアニアの熱帯林ウォーキングガイド-が旅行人から発行されました。上島善之(Uejima Yoshiyuki)が約10年をかけて、東南アジアとオセアニア州の35か所の熱帯林を取材しました。『熱帯雨林を歩く』に次ぐ『熱帯林を歩く2』は、今回電子書籍版で、416ページあります。緑におおわれた熱帯林のウォーキングを、ぜひお楽しみください。
Amazon Kindle 価格: ￥1,320(税込)
https://www.amazon.co.jp/dp/B0BRRKZDLQ
"Tropical rainforest walking guide2" A walking guide to the rainforests of Southeast Asia and Oceania was published by Ryoko-zin. Yoshiyuki Uejima researched 35 tropical rainforests in about 10 years. Following "Walking in the Rainforest", this time it's an e-book version. Please enjoy walking in the rainforest with "Walking in the rainforest 2".
Amazon Kindle ￥1,320