レインボータウンFM パプアニューギニアの動物たちと国立公園と保護区 | 熱帯雨林を歩く

レインボータウンFM パプアニューギニアの動物たちと国立公園と保護区

 

バリラタ国立公園からの遠望 焼き畑の煙が見える。

 

 

パプアニューギニアの動物たちと国立公園と保護区

Rainbowtown FM(レインボータウンFM 

2019110() 14:0015:00  

出演者 フリーライター 上島善之

 

下記のHPで聞くことができます。

https://www.youtube.com/watch?v=xSMHp-aw7Js

 

 

 

 今回のパプアニューギニアの訪問の目的の一つは、熱帯雨林の現状はどうなっているのか、個人でもこれらを含む森林地帯を訪れることが可能なのか知ることでした。

 帰りにケアンズにも寄りましたが、熱帯雨林を売りにしているケアンズの状況と比べることはレベルが大きく違いますが、パプアニューギニアには「未知」分野が多くありそうで、ここの自然を守る視点から考えるヒントもありました。実際に環境保全関わっている人にも会うことができました。治安に関してもそうですが、実際自分の目で見ることの重要性を改めて感じています。

今回に訪ねた国立公園や保護区、そして鳥や動物は飼育されたものがほとんでですが、パプアニューギニアに生息する鳥や動物の一部を紹介します。

 

● PNGパプアニューギニアのジャングルは生命の宝庫

 多種多様の動植物がひしめくパプアニューギニアのジャングルは、まさに生命の宝庫です。この国でしか目にすることのできない固有種も多く、世界でも類い見ないほど豊かな生態系を誇っています。

 パプアニューギニアである研究機関が2ヶ月間かけて、この地域を調査したところ、哺乳類2種、両生類24種、植物9種、100種のクモに他昆虫100種以上を発見したといいます。少なくとも200種以上の新種生物の存在が確認されたそうです。

 パプアニューギニアは動物地理区としてオーストラリア区に属しています。そのためオーストラリアと類似した有袋類が生息しているのが特徴です。これは約3〜5万年ほど前、オーストラリア本土とニューギニア島が陸続きだったからと考えられています。

 カンガルーの様におなかに子どもを育てる袋を持つ有袋類に、クスクスや木登りカンガルー、ワラビーがいます。

 クスクスはコアラ似ており、木登りカンガルーはカンガルーに似ています。でも木の上を四足で歩来ます。普通のカンガルーとは違います。

 

 

アカカザリフウチョウ(ゴクラクチョウ)

この国でしか見ることのできない多種多様な鳥の中でも、特に有名なのがフウチョウ(風鳥)です。極楽鳥とも呼ばれ、国旗に描かれており、パプアニューギニアの人々は古くからこの鳥を神聖な存在として崇拝してきました。

 

 

 

 

 

ヒクイドリ

鳥綱ヒクイドリ目ヒクイドリ科ヒクイドリ属に分類インドネシア、ニューギニア、オーストラリア北東部の熱帯雨林に分布しています。パプアニューギニアでは標高500 m以下に好んで生息します。かつて広範囲に生息していたと推測されますが、熱帯雨林の減少移入動物の影響により個体数が減少しており、絶滅が危惧されています。

 「飛べない鳥」としてはダチョウに次ぐ大きさのヒクイドリは、大きなトサカを持ち、頭部が鮮やかな青で胸元に赤いアクセントがあります。太い足と鋭い爪をもつ3本の指をもち、鋭い目つきをしています。


 

 

 

 

●カワセミ

オーストラリア大陸との間を行き来する20種以上のカワセミが4〜11月の間、パプアニューギニアに生息するといわれています。バリラタ国立公園で見ることができました。首都ポートモレスビー近郊でも約10種類を観察することができるそうです。

 


 

 

 

●クスクス 

クスクス科の哺乳類に属しています。体長約50cmで、頭が丸く目が大きい。尾は長く物に巻きつくことができます。体毛は絹毛状で、体は白色から灰色、暗褐色まで種々あります。雌は腹部に育児嚢を持っています。オーストラリア、ニューギニア、セレベスなどの森林に分布し、夜行性で果実や木の葉などを食べます。サルのようでアライグマのようで、不思議な動物です。東京の上野動物園にもいるとか。


 

 

 

●ワニ

ワニ(クロコダイル)も多く生息しています。ウミガメやジャングルには体長数メートルを越す大型のパイソン(蛇)も生息しているといいます。

 


 

 

 

バリラタ国立公園(Varirata National Park)

首都のポートモレスビーから東へ24 kmの位置にあります。車で1時間足らずで着くことができます。ここはパプアニューギニアで最初の国立公園です。約10平方キロメートル、標高760メートルほどで、森林や草原から熱帯雨林まで変化に富んだ植生を観察できます。

トレッキングコースが4ルートあり、どれも40~60分ほどのコースです。尾根沿いにはポートモレスビーと海岸を見下ろすビューポイントがあります。

ここは野鳥の宝庫として有名な公園です。アカカザリフウチョウ生息地で運がよければ羽根を広げて踊る求愛のダンスを見ることができるかもしれません。

その他にも珍しいカワセミなどを見ることができ、野鳥ファンの羨望の観光スポットとなっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

●マウントハーゲン・バイヤー(Baiyer)川保護区

バイヤー川保護区は、パプアニューギニアの山岳地方にあるバイヤー川サンクチュアリ沿いの自然保護区です。1968年1月13日、オーストラリア政府によって開設されれ、740ヘクタールの面積があり、保護区域は標高800~1200メートルに位置しています。年間降水量は2590mmで、保護区域内には鳥類約185種。哺乳動物種8匹(ラット、オポッサム、カンガルー、バンディクットを含む)、森はオーク(学名:Queercus  ブナ科コナラ属の植物の総称 )が主な森林種となっています

保護区はハーゲン山の外側約40kmにあり、ここまでの道路は比較的良好です。しかし、保護区への道案内を示すものはなく、すべてが破壊され、公園内には施設がありません。現在いくつかの改装工事が進行中で、森林状態はよく、多くは手つかずの状態を維持しています。鳥が豊富といいうますが、現在この段階で観光客が訪れる状況ではないとのことです。住所はバイヤー川保護区、PO Box 490、Mt Hagen。(ウィキペディア参照)


 

 

 

 

バイヤー野生生物&鳥類保護区(baiyer wild life & bird sanctuary)

現在、この地域では20年以上の間、極楽鳥などが数多く繁殖し、人間の移住地にもあらわれているといいます。そこでリハビリテーションプログラムがおこなわれ、10の建造物が標準装備され、管理センター、観光客誘致、スクールエクスカーション、会議、ロッジとうが計画されています

今回ここを訪れ、建設中の施設を見ることができました。

 

 

 

 
 
 
 

パプアニューギニアは世界で2番目に大きな島、ニューギニア島の東半分を占め、600の島々からなる。パプアニューギニアは赤道のすぐ南に位置し、日本から直行便で約6時間30分の距離にある。

インドネシアから南太平洋へと弧を描くように広がる山脈地帯の一部を形成し、島を横断するオーエン・スタンレー山脈は、最高峰4000メートル以上の高さになる。また、アマゾン川を想像させる大河セピック川が流れ、広大な大自然の熱帯雨林が広がる。