アフリカの熱帯雨林を歩く■57-⑦カメルーンバスの旅(カメルーン)
●青がバス、黄色が列車を使用
10月19日(水)
●途中の休憩タイム。乗客はユカイモを買い込んでいた朝6時、スオドールさんがホテルに迎えに来た。バス会社まで送ってくれる。予想外の出会いだったが、彼らの生活の一部を見せてもらい、貴重な時間を体験させてもらった。
7時に出発。3時15分、ンガウデレに着く。今回も途中からもマシンガンを持ったガードマンが乗り込んできた。りっぱなバスなので逆に強盗に狙われるのだろうか。
駅に行き、ヤウンデ行きの切符を買う。寝台車は高い(28000セフーア)のでフアーストクラスの席を買う。17000セフーアだ。どんな席だろう。夕方5時過ぎ、駅前の屋台でサンドイッチをつくってもらう。肉団子を5つバケットの中に入れつぶす。マヨネーズと辛子をかけてもらう。みんなマヨネーズは好きなようだ。何でも料理に使う。カラシがきいておいしい。
6時過ぎ2等の乗客の動きがあわただしくなった。82と書いてある車両に乗り込む。指定席はゆったりとした2人がけの席だ。窓の所に指定番号が小さく書いてある。17000セフーアは2人分の席だった。
出発前、ほとんどの席がいっぱいになる。中年の軍人が親しく話しかけてくる。休暇で田舎に帰るとかで、楽しそうだ。
食堂車もついており、ウエイトレスが注文を取りに来た。売り子の男性はジュースやパン、チョコレート、本などを頭の上と脇に持ち、夜の11頃まで売り歩いていた。
翌朝は歯磨きも売りに来た。まるで昔の日本の夜行列車のようだ。ガタンガタンと夜通しで走る。
10月20日(木)
●しだいに車窓の風景が変わってきた●すっかり気に入った魚のミンチ蒸し
朝6時、窓の外が明るくなってきた。食堂車は一晩過ごした人たちでいっぱいだ。駅に着くたびに窓の外には売り子が駆け寄ってくる。ボボロ、マンダリン、干し魚、肉、水と様々だ。葉っぱ包んだ魚のミンチ蒸しを買う。香料がきいておいしい。見ていたおじさんがおいしいだろうと声をかけてくる。おいしいと指を立てると満足そうにうなずく。
列車が止まるとみんな用足しに列車を下りる。適当な所にでやるが、ムスレムの人は座って用を足している。
午後12時過ぎにヤウンデに着く。かなり雨が降ったようで、水に浸かった家が見える。昨日の乾燥したガウンデレとは打って変わった天気だ。ホームで列車を取ろうとすると、遠くから大きな声で注意される。
●ホテルから眺めたヤウンデの町
タクシーでホテルリドに着く。3000セフーア。しばらく休憩。2階の部屋で窓を開けると日が射し明るくなっていた。町を歩くが坂が多い。人や車もやたらと多い。町を一周りしてホテルに帰る。ホテルの周辺には酒場があり、昼間から飲んでいる人たちがいる。
今日は久々に本格的な食事を思い「ブッフェ」と書いてある店に入る。ちょっと都会的。料理が何種類か並べてある。鳥とマカロニ、ジャガイモ、ボボロ、ビールを頼む。計3500セフーア。料理の方は期待はずれ。
暗くなった待ちを歩く。飲み客で賑わっている。ソーヤ(焼き肉)を屋台で立ち食いする。明日両替しなくては。
10月21日(金)
菓子パンの残りを食べて、銀行を探しに町の中心に向かう。遠くに見える教会を目指して30分ほど歩く。尋ねたら違った場所に来たようだ。東へさらに30分ほど歩くと大きな教会の前に出た。
銀行を3店訪ねて両替を頼んだが、控え(円をユーロを変えた時の控えか)がないとだめだという。再度別の銀行へ行くと、インターネットでTCのチェツクをしてくれるが、その時間だけで1時間ほどかかった。500ユーロを換金。手数料が高いがとりあえず一安心。
高台の国立博物館を訪ねる。入口が分からない。通りの人に尋ねると病院の前から入るという。ちょっと古ぼけている。一階に少し部族について模型を置き解説している。2階には地方の「像」が手作りの箱の上に置かれ並べられている。ただ並べてあるといった状態で、解説もなくもったいない。
絵の展示もあった。2階からの町の眺めはいい。天井の木目の梁は見事。
タクシーでホテルに帰るが、小銭がない。水とアップルパイで昼食。夜はもう一軒のレストランへ。入口では飲み客や屋台もあり賑わっている。奥の階段を下りるとここにもビッフェがある。流行か。サラダ、ライス、鶏の煮込みも、ビールで2500セフーア。ここは満足。
入口周辺のオープンスペースでは、ブタの煮込み、焼き肉などの屋台がずらり並び、食欲を誘う。ここでの料理をつまみに大勢が飲んでいる。焼き魚、ソーヤもある。
焼き豚を買い、ホテルで半分食べ、残りはパンに挟んで朝食用。フロントでガボンへ行くバス会社を教えてもらう。明日は、5時起床だ。
食べ物日記
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