何もかもがカラフルな写真で埋め尽くされたカフェ。
たまにモデルの仕事をしているんです、
という、かわいくておしゃれなウエイトレス。
ここで流れる音楽は、あのアーティストが作った
特別なトラックで、
週末には関係者だけがこっそり集まる
シークレットライブがあって、
その模様は知らないうちに雑誌の記事になってる。
でも、実は誰も楽しめてないの。
って、店長が僕に相談してきた。
どうすればいいのか、
そんな商売の専門的なことはわからないので
何とも言えないけど、
儲かればいいんじゃないかな、と
言うと、実はそんなに儲かってないという。
何で!
マスコミ関係の人はバーターとかで、
料金は払わないし、
アーティスト気取りの人は逆にギャラを
要求してくるの。という。
じゃあ、やめればいいのに。
そんな会話を一般の人たちが店の外から
耳を立てて聞いている。
いらっしゃいませ!と店長は招き入れるが、
みんなゴキブリのようにサッと散っていった。