(最終更新日:2024年2月4日)

 

私は学生時代から都市風景の撮影が趣味で、スペイン・ポルトガルや中南米の主要都市へ旅行して写真を撮ってきました。ここではこれまでに撮影した写真を都市別に紹介して参りたいと思います。中南米というとマチュピチュやウユニ塩湖、イグアスの滝等の歴史遺産や自然が有名ですが、都市風景も中々に魅力的です。

 

今回はドミニカ共和国の首都サント・ドミンゴです。サント・ドミンゴはスペイン人が中南米・カリブ地域で最初に築いた植民都市であり、その歴史地区は世界遺産に登録されています。歴史地区はコロニアルな雰囲気で、特に大航海時代の歴史が好きな方には魅力的でしょう。一方の新市街は高層オフィスやホテルが立ち並ぶものの大都会という程ではなく、カリブ海の島国らしい穏やかさが感じられます。

 

Puerto de Santo Domingo (Jul.2011)

サント・ドミンゴの東部に位置するBoca Chicaのビーチから眺めたサント・ドミンゴ港。コバルトブルーのカリブ海に浮かび上がるコンテナヤードが、大航海時代から500年以上続く新大陸貿易の現在の姿であり、中南米ビジネスのロマンが感じられる。

 

Puerto de Santo Domingo (Oct.2022)

上の写真の光景が印象に残っていたので、10年振りに同じ場所を訪れて写真を撮影した。

 

Estátua de Cristóbal Colón (Oct.2022)

Parque Colónに立つコロンブス像。サント・ドミンゴ観光のハイライトの一つ。像の周りにはいつも大量の鳩がいて、像を撮影しようとしても頭や腕に鳩が乗ったシュールな写真になってしまうのだが、午前中に行くと(日光で像が高温になるためか)あまり鳩が像に乗らずカッコいい写真を撮りやすい。

 

Fortaleza Ozama (Oct.2022)

1507年に建てられたという要塞。中間地点まで登れるが、景色は特段良くはない。

 

Zona Colonial (Oct.2022)

歴史地区の風景。観光名所の周りの建物はホテルやカフェ・ブティック等に改装されて小綺麗だが、一方で廃屋になっているようなところもある。

 

Zona Colonial (Oct.2022)

歴史地区のホテル。歴史地区は雰囲気は良いが、余程の歴史好きでない限りすぐにやることはなくなるので、歴史地区に泊まるのはおススメしない。

 

Alcázar (Oct.2022)

コロンブスの息子が建てた邸宅で、現在は植民地時代の様子を伝える博物館になっている。建物の前の広場の周りにはレストランが多数あり、新大陸的な雰囲気を楽しみながら食事ができる。

 

Catedral Primada de las Americas (Jul.2011)

1540年に建てられた新大陸で最初の大聖堂。コロンブス像とともに歴史地区の見どころの一つ。

 

Panteón de la Patria (Oct.2022)

1714年にイエズス会の教会として建てられ、1955年以降は国家の英雄的人物の霊廟となっている。

 

Zona Colonial (Oct.2022)

Panteónの周囲は歴史地区の中でも特にコロニアルな雰囲気が残されている。

 

Zona Colonial (Oct.2022)

歴史地区を歩くとこのようなトロピカルかつコロニアルな風景を眺めることができるが、実際は車やバイクの路駐が多いのでそういった現代的なものが入らない写真を撮るには根気が必要。

 

Faro a Colón (Jul.2011)

1992年にコロンブスの新大陸到達500周年を記念して建てられた灯台型のモニュメント。歴史地区と新市街の間に位置するが、周りには何もなく少し寂しい雰囲気。見た目に反して上に展望台はない。

 

Palacio Nacional (Jul.2011)

ドミニカ共和国の大統領府。中南米では歴史地区の中央広場に大統領府が位置していることが多いが、ドミニカ共和国の大統領府は珍しく新市街に位置している。

 

Vista Panorámica de Santo Domingo (Oct.2022)

2022年10月に旅行した際に調べた限りでは、サントドミンゴには一般的客が利用可能な高所に位置する展望施設は存在していないようだった。そこで屋上階や上層階に展望室を備えていそうなホテルを探したところ、Embassy suites by hiltonが見つかったのでそこに宿泊した。屋上階はイベントフロアになっているがコロナ禍以降閉鎖しているとのことだったが、チップを払って入れてもらった。屋上階からはサントドミンゴ新市街の360度のパノラマを眺めることができたが、その景観からはボゴタやキト、リマ等の南米の大都市には劣るが(パナマを除く)中米の都市よりは都会、といった印象を受けた。この写真はサントドミンゴの南側(海側)を写したもので、高層のホテル・オフィス、マンションは基本的に南部に集中しており市内で最も都会的に見えた。

 

Vista Panorámica de Santo Domingo (Oct.2022)

サントドミンゴの北側の眺め。中低層のマンションが多い印象。

 

Vista Panorámica de Santo Domingo (Oct.2022)

サントドミンゴの西側の眺め。北側より開発が進んでいる印象。