(最終更新日:2024年1月25日)

 

ここでは私自身の中南米に関する思い出を綴りたいと思います。おっさんの単なるノスタルジーになってしまうかも知れませんが、どうぞお付き合いください。

 

 大学時代 

 

私が中南米に興味を持ったのはTBSの世界遺産というTV番組がきっかけでした。その名の通り各国の世界遺産を紹介する番組で、大学1年生の頃にブラジルの首都ブラジリアを紹介する回があり(調べたところ放送日は2000年12月10日でした)、それを見てブラジリアに行ってみたくなりました。

 

ブラジリアは飛行機の形に計画された都市で、上空から見ると道路や建築物によって巨大な飛行機が描かれており現代版ナスカの地上絵のような感じなのですが、番組ではその景観を夜景や空撮を交えて非常に魅力的に伝えており、実際に見てみたいと思ったわけです。

 

私は元々海外旅行に興味があり、大学に入ったらできるだけ色々なところへ旅行したいと考えていたので、大学1年時は大学にはほとんど行かずバイトをして旅行に行くということを繰り返し、結果として単位不足で留年しました。2回目の1年生では流石にバイトをセーブして大学に行くようになりましたが、それでも少しずつお金を貯めて春休みにブラジルへ旅行しました(親からしたらそんな金があるなら留年分の学費を払えという気持ちだったでしょうが)。

 

ブラジル国会議事堂を撮影(2002/3/5)

 

実際にブラジリアを見た感想としては少し期待外れというか、TV番組の撮影技術が素晴らしかったんだなという感じでしたが、一方でブラジルで感じた熱気や開放的な雰囲気に何とも言えない魅力を感じ、大学2年生から他学部の授業ではありましたがポルトガル語を履修するようになりました。

 

私は第二外国語として中国語を履修していましたが、こちらには全く興味が持てず4年生になるまで単位を落とし続けました。上記の通り1年時に留年したため中国語は通算5年間やったことになりますが、今話せるのは谢谢/ありがとう,你好/こんにちは,请给我发票/領収書ください,厕所在哪里?/トイレはどこですか?だけです(後ろの2つは社会人になってから中国出張の時に覚えました)。一方でポルトガル語は自分の興味関心から履修したこともあって結構時間を割いて勉強しました(とは言え専門ではないし、留学もしていないので日常会話くらいのレベルでしたが)。

 

私が卒業した経営系の学部では第二外国語が必修でしたが、外国語学部や国際系の学部以外で第二外国語をやらせるのは"学士たるもの英語以外の外国語の素養を備えてしかるべし"といったアカデミック的自己満足のように思います。大半の学生には必要ないし、興味がある人は自分で勉強するでしょうから、第二外国語は選択科目扱いでよいと思うのですが。興味がない(かつ不必要な)外国語を勉強するのは苦行です。

 

大分話が逸れたので中南米に話を戻すと、ブラジルを通して他の中南米地域にも興味を持ったので、同じ時期にラテンアメリカ研究という授業も取りました。専門書を輪読して発表する形式の授業で、学期末に先生を交えてみんなで表参道のシュラスコ店バルバッコア・グリルで打ち上げをしたのがいい思い出です。ポルトガル語の授業でも年に1~2回、先生や卒業生を交えてバルバッコアで食事会がありました。バルバッコアは今や高級店ですが当時はそこまででもなく、また先生・先輩方が多めに出して頂いたこともあって学生でも行くことができました。

 

このような経緯で中南米地域、特にブラジルに関心を持ちましたが、この時点では仕事で中南米に携わることは考えていませんでした。

 

カテドラルと各省庁(2002/3/3)