星を食べる男 第20話 「三ツ星ラムロワーズでの研修・・・」 | La Table Nagoya Japon 星を食べる男

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特定生産者認定ブルゴーニュワイン大使のお話

 サラリーマンを25年勤めて、退職。78年ほど自宅で友人を招いて、実験がてら料理の勉強をしたとはいえ、プロとしての経験はなし。50の手習いで、とはいえ修業に行く気もせず、他の料理人ではできない修業を、と決めたこと。それが本場フランスの三ツ星を実感すること。

 

 当初はいくつかの三ツ星で食べ歩きすればよし、と考えていましたが、日が経つにつれ生来の好奇心と達成欲が・・・。結局半年かけて25(2009年当時)完全食破、回数にして50回。「目と舌と耳と鼻」が勝手に三ツ星なるものを覚えるだろうと何の根拠もなく、確信し、食べ歩き修業を敢行。

 

 そしてオープン。当初はビストロチックな料理をだしていましたが日に日にグランターブルの雰囲気をもったものをお出ししたいという気持ちとの葛藤が。そして2年。

 

本当に一生懸命頑張れば、グランターブル同様の料理が出せるようになるのか、疑問がわいてきました。頑張っても、頑張ってもできないことがあることは、わかっています。検証しなければ・・・。どうせ検証するなら一流どころで。それも世界最高峰の舞台で。いまさらそこいらのレストランで勉強しても、研修後、えらそうなことも言えませんし、話題にもできません。

 

いつも話題にしているブルゴーニュの三ツ星ラムロワーズ。客として「三ツ星」をいただき、常連として親しくお付き合いさせていただいています。ことあるごとに、「研修させて」、「ちょっとでいいから」「迷惑かけないから」しかしオーナーもシェフは「何言っているの、ムッシューオオタは三ツ星顧客、そんなことさせられない」「冗談でしょ」と相手にしてくれなっかったのですが、3年越しの願いが通じて。

 

 La Tableはグランメゾンになれるのか、それとも・・・。

 研修の始まり~。

 タイユヴァンの肉、半分残した・・・。

 ロワゾ―のオマール、いつでもどこでも・・・。

 ロワゾ―のデセール、見た目だけに割り切った潔いデセール・・・。