こんにちは、ワインクラブ・ラ・タブレのマダム 野原みゆき です。
当店の神楽坂復活に至る小史、第7話(最終回)です。
復活のスイッチを押す要因は幾つかありましたが、一番のきっかけとして、ワイン市場の悲しい現状がありました。
我々の沈黙の9年間に、ワインはすっかりポピュラーな存在となり、職場の飲み会や家庭の食卓でも、決して珍しくない身近な飲み物となりました。
しかしながら、食品としてのワインの正しい取り扱い方は充分に普及しておらず、拘りの強い一部の商社は除き、一般的には 未だに劣化した状態で、しかも以前より遥かに大量のワインを流通させており、それに疑問を感じる人があまりにも少ないという現状です。
杜撰な流通・保存状態に置かれたために、輝きと透明感のある美しい色味、華やかな香り、食欲をそそる切れの良い新鮮な酸、クリアな飲み口、といったワインならではの魅力が損なわれただけでなく、ひどい二日酔いを招くような状態のものが氾濫したり、本来ワインとは言えない合成酒がワインと言う名で販売されていたりするのです。飲食店しかり、小売店でも、安心してワインを購入できるところは、かなり限られています。
その結果、ワインを飲む人も増えましたが、ワインを嫌いな人も増えています。実際に、他の酒類は問題なく飲むけれど、ワインだけはNGという方、結構いらっしゃいます。それは、ワイン本来のみずみずしい美味しさを知らないだけで、本当に悲しく残念なことだと思います。そんな現状を少しでも打破するきっかけを作りたくて・・・、またしても始めてしまいました。2011年8月1日神楽坂店オープン!
現在の神楽坂店では、我々オーナー夫婦は主に経営の裏方にまわり、実際の店舗の運営は、白石ソムリエ、橋詰シェフなど若いスタッフが中心となっておりますが、「ベストなコンディションの美味しいワインと、そのワインを更に美味しくしてくれるお料理」というコンセプトを、スタッフ全員が良く理解して頑張ってくれています。お陰様で、「ミシュランガイド東京2015」に掲載いただくこともできました。
まだまだ至らない点は多々ございますが、日々改善の努力を怠らないよう励んでおります。どうか、今後とも末長く、ご愛顧の程よろしくお願い致します。
The End of “The Story of WineClub La Tablée”
次回からは、新たなテーマでお送りします。