$あき~むちゃんのブログ
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帰りの電車に揺られながらiPodのイヤフォンを耳に入れる。
Weather ReportのBirdlandで、JacoのBassがメロディラインをドライブしていく度、俺のシフトもトップギアに入っていった。


Jaco Pastoriusはフェンダーのフレットレスベースで音楽を変えた、リズミックなメロディラインを奏でることが出来る天才


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%82%B3%E3%83%BB%E3%83%91%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%82%B9

そんな彼の破滅的な生き方にも惚れたのかもしれない

Weather Reportは、理想的なジャズの進化の形であったと言っても過言ではない。
双頭コンボとして結成されたバンドは、Jacoの加入によってエンターテイメント性に磨きがかかる、Joe Zawinul,Weyen Shorterそれぞれがその役割を果たし、更なる音楽の可能性に突入していくバンドである。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%82%B6%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%AA%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%88

俺のチンケな人生は、彼らの1テイクより価値がない・・・

最後のくしゃくしゃのハイライトを1本取り出して火をつける。
焼きたてのクロワッサンのパン屑と冷めたカフェオレ

ほかの客と会いたくなかったので、早めにフロントで清算を済ませる

「悪いね、朝早くから」

昨日の出来事を知っているかのような、優しい眼差しを向ける支配人にあやまる

「気にしないで下さい、それよりまたいらして下さいね」

いつも饒舌な支配人は、それ以上なにも話さなかった。

外に出ると秋から冬に変わろうとしている空気が気持ちいい
潮風と乾いた朝日の匂いを肺いっぱいに吸い込む

午前6時のカフェオレは誤算だったが、鎌倉の朝はそんなことどうでもいい気持ちにさせてくれた。

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のどが渇いて目が覚めた。


http://www.youtube.com/watch?v=MOm17yw__6U

 ジャマイカンラムとはどうやらうまく付き合えないらしい
フラフラの頭で冷蔵庫で冷えたヴォルヴィックに手を伸ばす
冷蔵庫の中の光が暗く独りきりの部屋に無機質な光を落とす

ボトルを開けながらベットテーブルに目を移すと携帯が光っている
手を伸ばすとメールが入っていたようだ・・・

今日はごちそう様でした。
あんなに和んだ時間なんて久しぶりでした。
貴方としか、こんな時間はすごせないんじゃないかしら?

今日という日がもう少し早くきていたら日本を発たなかったかも。。
人生なんてわからないものですね。
日本に戻る頃には、貴方が振り向くようないい女になっているから…

余韻を残して、彼女のメールは終わっていた

俺は、行かないでほしい、の言葉を飲み込むかのように
再びヴォルビックを口にふくんだ。

 かわいい奴だな・・・
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寒いとはしゃぐ彼女と歩いていると、衝撃の告白

「私、遊学するの。フランス、ベルギーあたりで、いっぱい素敵な経験して、いっぱい知らない世界を覗いてみたいんだ。そしていい女になりたくて・・・」

頬から頬に伝わってくるような乙女の告白は、おやぢの新たなる航海を阻んでしまった

「君は十分魅力的だよ」

回転レシーブで食い下がってみる

「でも、本当は私と会いたくて来たんじゃないんでしょ?」

不覚にも言葉が詰まるっ
「・・うっ・・」

セ・ラ・ヴィ、それが人生さ

人生とは所詮、偶然の羅列である ポール・オースター

鎌倉の夜は冷える、寝酒はホットバター&ラムで・・・


http://www.youtube.com/watch?v=j9SgDoypXcI
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大本山光明寺へ出向く前に、雪ノ下教会の前で紫陽花の君と再開
寒空にもぎたてのオレンジ、フレッシュな彼女の笑顔は再開までの時間を忘れてくれていた。

「最近どうしてるの?」

どうが何をしているというのだ?
とりとめもない、どうでもいい話で間をつなぐ・・・

「冬が来る前の鎌倉も、いいもんですよ」

彼女のその一言で、俺は恥ずかしながら目を伏せてしまった。
どうやらこんな俺にもまだ庇護してくれる女がいるらしい・・・

精進料理の飾り気のない味に、俺の罪のない嘘は剥がれていく気がした・・・
昨日までの疲れを引きずりながら、横須賀線に飛び乗った。
一切の煩悩、心に溜まった毒素を吐き出したくなったからだ
巷ではデドックスというらしい。俺も何だかんだ言って現代人なのか・・・
心地いい枕木の振動が俺の眠気を誘う・・・

鎌倉にはすきな風情がある。その風情に身をおいたとたんに、暫く触っていような何か懐かしい香りが、俺をくだらない日常生活から解き放ってくれるようだ

61段の煩悩を隠し鶴岡八幡宮の本宮到着
見上げた空には鳶が円を描いて飛んでいる。俺の煩悩を見透かして笑っているような鳴き方しやがって。

「もっと、ストイックな人生でありますように」・・・55円。5円玉で願を懸ける

軽く色づいた紅葉を眺めながらホテルにチェックインをすます。
なぜか直ぐに独りの部屋へは向かう気になれず、懐かしいミニバーへ立ち寄った
特に個人的な話はしたことがないが、顔なじみのバーテンが今も同じ仕草でグラスを拭いている


そおいえば・・・あの娘・・・紫陽花を摘んで遊びに来てくれた・・あの娘、鎌倉だったよな・・・
タバコの紫の煙が、こぼれ落ちていた記憶を呼び覚ます。
予約しておいた大本山光明寺の人数を一人追加する・・・

手中のドイツの香草酒は煩悩をかき消すどころか火を着ける媚薬らしい

どうやら煩悩はデトックス出来ないマトリックスになってる・・・


http://www.youtube.com/watch?v=5eI3gCWL-sY
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午前11:20に東京駅の地下街から帰宅すると、先ほど買った物をコーヒーテーブルに並べる。Les MIGNARDISESのマカロン、鴨のローストオレンジソースがけと冷蔵庫の中からアンチョビオリーブとブラックオリーブのマリネを。
クリスタルシャンパーニュを景気よく空けて邪気を祓った後、SinatraのFly Me to the MoonをSonicStageでかける。


http://www.youtube.com/watch?v=5C5twY6f-rU

「これ以外のシャンペンは、全部ションベンだぜー!」

タランティーノ風に意気込んでみたが、一人で飲むシャンパンはどこかぎこちない・・・。
小粒のマカロンを口に放り込むと薔薇と上質のチョコレートの香りが広がり、優しい余韻をクリスタルの弾ける星で流し込んだ・・・

・・・うっ・・うっ・・うまい・・・

薔薇園から黄金の光を受けた葡萄畑への散歩は完璧だった・・・

COHIBAのシガリロに火をつけて、晩年のLady dayに曲を変えて鴨肉を頬張る



シガリロとクリスタルのマリアージュに驚いた鴨がオレンジ畑から飛び立った・・・・
オリーブ畑に着地させ、シチリア産のオリーブにスペインで昔ながらの製法で作られたアンチョビを詰めた潜水艦でオイリーな海へ潜らせる・・・

先週送った花束はちゃんと届いているのだろうか・・・?

そんなことを考えていた日曜の午後・・・。

酒をマッカランの12年に変えるとLady dayのLover Manに曲を変えて泣いた。


http://www.youtube.com/watch?v=thSfGPZGmnQ

くだらん・・・



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5時半ぴったりに店の前に着いた。
赤提灯が木枯らしに揺れて、俺を誘っているらしい。
藍染ののれんをくぐり、格子の引き戸を開けた。
まだ店には他の客はおらずカウンターに離れて、おやじとおかみさんがテレビを見ながら座っている。

「こんばんわ」

奥に座っていたおやじはリモコンの電源ボタンを押しながら

「おぅ、平ちゃんいらっしゃい」

おかみさんは座っていた椅子を引きながら

「あら、いらっしゃい。ここに座ってね、今日は一人?」

「野暮なこと聞いちゃいけねぇよ。のんびり行きてぇんだよな、平日は色々あって疲れてっから」

ねじり鉢巻きにらくだの腹巻のおやじが、俺が心地よく座るまでウインクをしながら庇ってくれる。

セロリのお浸しをつまみながらエビスビールを飲んでいると、馴染みの印刷業を営む老夫婦が入ってきた。

「こんばんは」

「おう、またお前一人で来てるのか?早く彼女探して連れてこいよ」

奥のいつもの席に座ると奥さんが

「もう、いいじゃない」

と旦那の背中をピシャリと叩く。

そんな下町の夜はあったかくて、人情味に溢れている。
Matthaus Passion (St. Matt.../Hans Jörg Mammel

¥150
iTunes
※モバイル非対応

Pm4:00頃に目が覚めると、煙草に火をつけ冷えてしまったお茶で口を洗った。
ラップトップに電源を入れると、しんとした部屋に新しいノイズが響く。
iTunesを開くとマタイ受難曲をクリックした。



http://www.youtube.com/watch?v=j7EtnprvVjg&feature=related

ストリングスの重い調べに子供たちの合唱が絡みつく・・・
冷蔵庫からヴーヴクリコの小瓶と楕円形のシャンパングラスを取り出す。

http://www.veuve-clicquot.co.jp/index.php

くわえ煙草のまま勢いよく栓を弾き飛ばすと、冷えたグラスに静かに注いだ。
・・・朝シャン・・・堪らんのぅ~・・・
ヴーヴのハーモニーがバッハに更に絡みつく朝・・・

・・・なんてロマンチックが止まらないの??・・・

携帯電話を昨日のコートから取り出すと、馴染みのやきとり屋に電話を掛ける。

「はい、もしもし」

どこか巻き舌で江戸っ子独特のこぶしの効いた、アルトと言うよりソプラノ気味のテナーがオーケストラに更に更に加わると体温が上がる。

「五時半に一人で、空いてますかね?」

「はーい、平ちゃん。五時半ね」

電話が一方的に切れるとバッハの調べが明るくなっていた。
シャンパンをできるだけ口に含むと、つくねからあふれ出す肉汁と、かるく外側だけをあぶっただけのレバーの甘みが脳に広がる・・・

今日は下町を味わいながら、芋焼酎で一杯。
腹の虫がぐぅ~とソロパートで締めくくると、俺の受難は終わった気がした。



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自分を人々に理解されなくても、表現するのが芸術。多くの人々に、理解出来る
自分を表現するのがアート。

『芸術面したアートの本性は、デザインである』…赤瀬川源平

昔は、自分を理解してくれるかもしれない未来を信じることが出来た。

産業革命と資本主義は生きる目的を変えて行った。

夢は速度を増しながら物質至上主義生み出し、現在でしか得ることの出来ない幸
せに人生を縮めて行ってしまう。

形が在る物に永遠は存在しないのに…。

我々の価値観は、もはや獣の時代に戻っている。
人は心が進化しなければ、存在する意味などないのだろう…。


新世界は、甘美なる糞の匂いが立ち込めた便所、容赦ない小娘の様で、美しかっ
たであろう女。