生きたくない。


小さく呟く君に何も言えず


死にたくない。


小さく震える君を抱きしめる事も出来ない


青白い手で口と鼻を塞ぎ、一生懸命息を止めようとする君に


小さな呪文。


「人って、耳からも息が出来るんだよ。」


「手、足りないね」


大きく見開いた瞳に笑顔を向けると、涙。


掬った涙が温かいものだから、思わず泣きそうになった。


「どうしても・・・」


死にたいなら




(・・・ああ)




「その時は、手を貸してあげる」