自分が死ぬべき時はきっと、昔の自分が消えた時だろうなと思う。


あの潮の匂いだとか、空の青さだとか、すべてを夢見た輝きだとか


そしたら、俺が死ぬべき時は、きっと・・・



「わぁ、ひどいね」



「・・・・。」



・・・人のメランコリーを



小さな紙袋を手にして相方がちょうど部屋に入ってきた



「ねぇ、なにそれ」



懐かしいにおいのするソレを指差して、たずねる



「これ?ああ、駄菓子よ。懐かしいでしょ」



俺が寝転ぶソファーに腰をかけ、紙袋から淡い水飴をだし


「食べる?」と、口に押し付けられた



しようがないから、口に含む。


満足そうな顔をするから、なんだか泣けた。



そういえば、こいつは昔から変わらないなと思う。


自分勝手で気に入らないことがあるとすぐ拗ねる。


それでいて、憎めないのだ。


自分が幸せだと他人も幸せだと信じているのだから



そういや、昔もこうやって駄菓子を食べた


自分が美味しいって思ったものを全部俺にも与えて


たしかいっつも晴れていて、雲もはっきりと形を持っていて


優しい匂いが漂っていた




(ああ・・・どうしよう)




「・・・・・・っ」



「泣くほど美味しかった?」



その笑顔だって



「・・・・うん」


「美味しい」





「そっか」







僕は真だ生きてていいみたい。










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死ぬとか、そういう話を扱う事が多いですが

軽率にしてるわけじゃ有りません。


死ぬという事を考えて

生が喜びに感じるんだなぁと考えているので。


個人的見解ですが