冷たい夜風が、僕を撫ぜていった

まとも身に着けるものなどないから素肌にまともに風が当たり粟肌がたった

辺りは崩れた瓦礫や割れた食器ばかりなのに裸足で歩くから僕の後には真っ赤な道が出来ている

何故こんな事になっているのだろうと回らない頭で僕はぼんやりと思った
何故、僕はこんな状況なのに何も出来やしないのだろう

何故、僕はこんな状況になるのをとめることを手伝うことも出来なかったのだろう

まだ子供だから?

子供では国を守ることなんて出来ないなんて

だからといって別に人を殺すことを望んでいるわけではないけれど

ただ死を恐れて、死に行く人々を見ているだけなんて耐えられなかったのに

崩れたこの場に立たずむ僕は、自分の無力さに黒い涙を流した