高校時代に、対照的な2人の先生のことを今でも良く覚えています。この2人の生徒への接し方で学ぶことがありました。

 

みなさんにもそんな先生がいらっしゃるかもしれませんね。今日はそんな昔のことを思い出しながら書きました。大掃除の合間に読んでくれたら嬉しいです。

 

ふとしたときに思い出す
先生がいます。

みなさんにもそんな
先生いませんか?

 

この記事を書いた人
▫️不登校・ひきこもり専門公認心理師なかがわひろか
▫️これまで280組以上の親子のサポートを行う
▫️高校時代はバンド(ボーカル)活動に熱中する

 

▶︎1人目の先生

 

 

高校2年生の朝のHRの出来事でした。その日は担任がお休みで、同じ部活の顧問の先生が代わりにHRを仕切ることになりました。

 

当時バンドを組んでいた僕はライブを控えていて、喉の調子が悪かったので、のど飴を舐めていました。

 

すると「そこのお前!口開けろ!!」と先生が僕の机まで寄ってきました。そして口を開けた瞬間、思いっきりビンタされました。

 

突然の出来事で、クラス中が凍りつきました。僕も唖然としつつ、しかしすぐにかなりムカつく気持ちが出てきました。一息吸い込んでから「なんですぐに殴るんですか?殴ったらなんでも済むんですか?口で言えばわかりますよ?」と言い返しました。

 

教室はさらに静まり返りました。というのも、当時クラスではそんなに友達も多い方ではなく、またヤンキーでもなく、いわゆる「おとなしい子」というイメージだったからです。「中川くんどうしたん!?」みたいな感じだったのだと思います。

 

▶︎別室に連れて行かれると……

 

 

HR後その先生が「中川!ちょっと来い!」と言いました。まだ腹が立っていたので「なんで僕が行かないといけないんですか?」と言い返しました。

 

しばしやりとりがあり、結局外に出て生徒指導室に連れて行かれました。僕としては、すぐに手を出すのがおかしいと思っていたので、もしまたやられたら、絶対にやり返してやると心に決めていました。

 

そして部屋に入ったらすぐに「すまんかった。ガムを食べてると思って……」と謝られました。

 

いやいや、ガムだったとしても、殴るのはあかんやろ?と思いましたが、まあ、はいはい、という感じで部屋を出ました。教室に戻ると、普段話したことのない子も「ムカつくなあ!」と言ってくれました。

 

どうやら僕は生徒指導室でボコボコにされているとみんなは思っていたようです。謝られたと言ったら、驚いていました。その先生は学校でも恐れられる先生で有名だったからです。

 

ちなみにこのことがあってから、その先生は、生徒を殴ることは無くなったようです。ただ今も「いや、ムカついたからって殴ったらあかんやろ」と思いますし、生徒に言われてすぐに変えるなら、はじめからやめとけよ、と思います。

 

あれから時代は過ぎ、今や体罰をすると先生の立場は一気に危うくなる時代になりました。

まあただ当然と言えば当然です。道歩いていていきなり殴ったら警察ものです。学校だから、通報されていないだけです。

 

殴って、誰もがおとなしくなると思うなよ?と今でも思っています^^

 

▶︎もう1人の先生

と、高校時代のある先生について書きましたが、実はこれとは全く逆の方法でアプローチする先生もいました。

 

当時(これも同じ高校の出来事)僕は髪の毛の色を抜いて、ちょっと赤毛っぽくして、指定カバン以外のカバンで高校に通っていました。そしてあるとき呼び出されます。当然注意されます。

 

そのときに先生が「そんなに指定カバンが嫌なら、校則を変えるために行動したらどうだ?」と言いました。僕は「そんなしょうもないことに時間を使いたくない。バカらしい」と言い返しました。

 

すると先生はこう返しました。「それは傲慢だよ。自分では何も行動しないくせに、文句ばっかり言ってるな」と言いました。

 

▶︎殴られるよりもよっぽど刺さった

 

 

グサグサ刺さりました。殴られるよりもよっぽど。言い返すこともできませんでした。陰で不満を言うくらいなら、行動を起こせばいい。それをせず文句ばかり言っている。そりゃ傲慢だな。しばらく経ってから、考えるようになりました。

 

髪の毛を染めたければ、指定カバンが嫌なら署名を募ったり、先生と直談判するなりを行動すればいい話です。

 

それをせず、校則があることに不満だけを言い、学校のせいにしているだけの自分が情けなく思ったことを今でも覚えています。ちなみに、この先生とは交流がありますが、頭が上がらない先生の1人です。

 

▶︎先生とのその後

 

 

先生に言われたことで、不満だけを口にするような人間じゃダメだな。そう感じさせられました。

 

2人の対照的な先生のことを挙げました。「今の先生は力で抑えられないから可哀想」という声を聞きます。「体罰は愛の鞭」という虫のいい言葉もいまだ聞こえます。

 

しかし力なんて使わなくていいんです。生徒と率直に向き合えば、その方が響くし、行動変容につながります。逆に暴力をすると、反発心が育つだけです。冒頭に書きましたが、今でも殴られたことを自分が悪いとは思っていません。殴った方が悪いと思っています。

 

一方でまっすぐな言葉で僕を諭してくれた先生は、生徒から人気があるわけでもないし、笑ってるところを見たこともないような先生でした。それでも一番覚えている先生です。

 

後日談ですが、高校を卒業し、コーラス部の後輩たちに差し入れを持っていたときのことです。そのころはもう大学生なので、髪の毛も薄茶色に染めていました。すると渡り廊下で、バッタリ出会ったのです。

 

先生の一言は「もっと染めろよ!好きだっただろ!」。いや、はい、まあ、と恥ずかしく笑ったのを覚えています。

 

別に髪を染めたからと言って人間性がおかしくなるわけじゃないのは先生もよくわかっています。先生が言いたかったのは、「文句ばっかり言うんじゃなくて、おかしいと思うなら行動しろよ?」ということだったのだと思います。

 

この言葉は今でも胸に残っています。そして文句を言う暇があったら、行動しよう、と思っています。

 

みなさんにも先生から言われた印象的な言葉がきっとあると思います。暴力を振るわなくても生徒の心に響かせることができます。あれほど反抗的だった僕でさえも、今でも胸に残っているのですから。

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初めまして、不登校・ひきこもりカウンセラーなかがわひろかです。
 
私は中学2年生の頃に不登校を、そして新卒で入社した会社でパニック障害を患ったこと経験があります。
 
この頃の経験をきっかけとし「心の問題で悩む人たちの助けになりたい」と思い心理相談室OFFICE NAKAGAWAを2011年に立ち上げました。これまで280組以上の親子のサポートや8050問題にも取り組んでいます。
 
学校に行けなかった頃「どうして自分は行けないんだろう」と思いました。パニック障害を療養中は「自分はもう社会に適応できないんじゃないか」と思いました。
 
きっとお子さんたちも同じような思いを持たれていると思います。そして親御さんもどうサポートしていいかわからず、不安な状態にいらっしゃるのではないでしょうか。
 
私自身出会った人たちのサポートによって、再登校し、再び社会で働けるようになりました。自分もそんな人たちのような存在になれたらと思い事業を立ち上げました。
 
私が得意としている分野は次の3つです。

1. 不登校やひきこもり、またそのご家族のケア

2. 心理療法を応用した学習サポート

3. 親子の関わり方

今が一番辛い時期だと思います。でもきっと脱け出すことができます。どうやったらいいのかという「具体的な方法」について一緒に考えていきましょう。