「学校に行っていない平日に出かけてもいいものでしょうか？」と
ご質問いただくことがあります。
同級生が学校で勉強しているときに、
自分の子だけが遊びに行っていいものか。
そのように親御さんは悩まれます。
そのお気持ちもお察しします。
けれど、私は
「ぜひ出かけてください」とお答えします。
実はお子さん自身も、みんなが学校に行っている間に
外に出かけたり遊んだりすることに
多少の引け目は感じています。
学校を休むんだったら、楽しいことをしちゃいけないよな。
そんな風にも思います。
そのためやりたいことがあっても、我慢してしまうということがあります。
けれど家族が「いいじゃん、行こうよ！」と言ってくれたら
とても気持ちが楽になります。
平日に遊ぶと特別感も生まれます。
「そんなことをしたら癖になるのではないか？」
そんなこともありません。
前述したように、お子さんも
「本来はダメなこと」と理解できています。
だからたまのお楽しみと捉えています。
毎日遊び歩くということはまず起こらないでしょう。
日中にお子さんが家ではなく
図書館などにいきたいときも、サポートしていただけたらと思います。
かくいう私も、中学の不登校時代に、よく近所の本屋などに
買い物に行っていました。
母親が家にいましたが、あまり気にせず外に連れ出してくれていました。
家族がお子さんの行動をサポートすることで
「自分は恥ずかしい存在なんかじゃない」という思いも
持てるようになります。
堂々と行動することで、「休むことだって必要なことなんだ」と
感じられます。
この柔軟な考えが、少しずつ思いを学校に向かわせることになります。
「親もぜひ外に出て行ってくれたらと思っている。
けれど祖父母が反対する場合はどうしたらいいか？」
例えばご両親がお仕事で送り迎えができないとき
おじいさん・おばあさんにお願いすることもあるでしょう。
そのときに「日中に外に行くなんてもってのほかだ」と
考える方もいらっしゃいます。
（私の祖父もそうでした）
ここはご両親の出番です。
外に出ることがお子さんにとって気持ちのリラックスになること、
リラックスして休めることで、元気が溜まり、
学校に行こうという思いにもつながってくること。
そのために今お子さんのことをできるだけフォローするために
力を貸してほしいということ。
このことをじっくりと説明することです。
もしご理解いただけない場合は、
カウンセラーなどの専門家を通して伝えてもらうのも手です。
祖父母の協力を得られれば
親御さんも少し楽になれます。
お子さんが元気になるために
家族でサポートすること。
このことをお話になってみてください。
学校を休んでいても、あまりそのことは気にせず、
遊びに行ったりして「特別感」も大事にしましょう。
その時間はきっとご家族にとって貴重な思い出になります。
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