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強迫症という病気があります。
なんども(何時間も)手を洗ったり、
戸締りを確認しすぎて、出かけられなくなったりすることで、
日常生活に支障を及ぼす精神疾患の1つです。
車のナンバーでも、
ひらがなの「し」は「死」を連想させるので、
ありません。
ホテルやマンションでは4のつく部屋がないこともあります。
多かれ少なかれ、私たちは何らかのこだわりがあります。
しかし、これが大きくなり、生活が送れなくなる場合は治療が必要になります。
行きすぎた状態とは、
例えば「自分のことが汚いと思うからシャワーを何時間も浴びる。
そのうち、シャワーを浴びることが負担になり、
全く身体を洗わなくなる」というような場合です。
潔癖症が行き過ぎると、極めて不潔な状態にまでなってしまうことが起こります。
これだけでも生活は困難になりますが、
さらには家族にまで同じことを強要するようになります。
外から帰ったらシャワーを浴び、服は洗濯、
しかもちょっと外に出ただけでも強要されます。
自分が触れたところは家族には触れてほしくないから、家族は壁に気をつけながら移動しなければなりません。
家族も次第に家の中で緊張感を持って生活しなければならなくなります。
家族にも影響を与えてしまう場合、
強迫症の治療は難しくなります。
ここで大事な考え方は、
「家族は合わせない」ということになります。
家族が合わせてしまうと
症状が強くなることはあれど、収まることはありません。
家族といることが治療の妨げになってしまいます。
例えばお子さんから「外から帰ったらシャワーを浴びろ」と言われたら拒否します。
お子さんは反論するかもしれませんが、
そこを合わせてしまうと要求はすぐにエスカレートします。
暴力で屈服させようとする場合もあります。
ひどい場合はすぐに避難ですが、
対応できる場合は「暴力を振るうのは絶対に許さない」という姿勢を見せることです。
これはひきこもりの対応と同じです。
暴力で屈服してしまうと、奴隷と王様の関係が生まれてしまいます。
あまりにひどい場合は離れて暮らすことにもなりますが、最初の頃の暴力はそこまで大きくないことが多いです。
些細な暴力でも徹底して反対し続けるようにします。
その上で、「強迫症はとても辛いことだから、治療に力を入れよう。そのための協力は惜しまない」という姿勢を見せることが必要です。
要求を拒否されるとお子さんとしては「自分を否定された」という思いになります。
あくまで理不尽な要求を断っているだけで、
一緒に治療していくことには協力するということをきちんと説明して理解してもらうようにします。
家族が言われるがままにならないように、
伝えるべきことを伝えた上で、
治療に向けて動きだすことが
強迫症には必要なことになります。