強迫症と呼ばれる精神疾患があります。
手を何度も洗ったり、
戸締りをしたかを何度も何度も確認をしたり、
不吉な数字を過度に心配したり、
その症状があることによって
日常生活を送るのが困難になる場合に診断が下ります。
先日強迫症に関連する本を読んでいて、
このような記述がありました。
助けになろうとするならば、彼のいっていることについて疑問を持つことではなく、
それをどんなことであろうと、受け入れることから始めるということである。
(引用:「手を洗うのが止められない」ジュディス・ラパポート著)
強迫症の方は、その行為が無意味だとわかっていてもやめられない辛さがあります。
心配しなくても鍵を閉めている、といったからといって安心できるものではありません。
手は汚れていないと示しても、それを受け入れられません。受け入れたくても、やらずにはいられないのです。
そのため、「どうしてそんな行動をするのか」と疑問を持つことよりも、「せざるを得ない」という思いを受け入れることから治療は始まります。
これを読んで、精神疾患においても
不登校やひきこもりにおいても
対応の原則が同じだということがわかります。
どうして学校に行かないの?
どうして家にひきこもるの?
「どうして」が大事なのではありません。
学校に行けない思い、
家にひきこもらざるを得ない思いがあるのです。
この気持ちを周りが受け止めることから
対応が始まっていきます。
「どうしてかはわからない。けれど学校に行けないんだ、ひきこもらないといけないんだ」
この気持ちがお子さんの本音なのです。
「どうして?」と聞かれても
わからないのです。
わからないから、それっぽい理由を述べるのです。
しかしそれは理由の1つかもしれませんが、
主因ではないのです。
そして主因などわからないものです。
理由はどうであれ、
学校に行けない気持ち、ひきこもらないといけない気持ちがある
ということは事実です。
まずはここから受け止めることから始めていきましょう。