「皆勤」という言葉があります。

学校や会社などを一日も休まず

出席、出勤することです。

 

 

皆勤賞というものもあるように、

学校や企業では奨励されるものです。

 

 

今はわかりませんが、私が聞いたところでは、

「クラス全員皆勤賞」を掲げる教室もありました。

 

 

皆勤賞自体を否定はしません。

全部行き切ることで、自信に繋がることもあると思います。

ただ、奨励したり、クラスみんなで目指そうとするのは

押し付けであり、間違った行為です。

 

 

そもそも、今の時代皆勤であることよりも、

しっかりと休みを取りましょうというのが

世の中の動きです。

皆勤を半ば強制するのは、

時代に逆行したものです。

先生だって有給を取らないといけません。

子どもたちだけに押し付けるのはナンセンスです。

 

 

これからの時代子どもたちに教えるのは

「しんどくなったときは適度に休息をとること。

ときに学校を休むのもいい」ということです。

皆勤を善とすると、

休むこと=悪になります。

しかし人間いつもフルパワーで動けるわけではありません。

休息をとるからこそ、元気に活動できるのです。

休息をとることは悪ではありません。

しかし学校で植え付けられた価値観は

その後大人になってからも残ります。

私はこれがうつ病などの精神疾患にかかる

要因の一つでもあると考えています。

 

 

毎日フルパワーで過ごせる人もいれば

のんびりと自分のペースを大事にしたい人もいます。

その人たちに対して一律的なやり方を押し付けるのは

軍隊と同じです。

 

 

こういうと「しかし休ませると怠ける」という人もいます。

そもそもですが、怠けることはそんなに悪いことでしょうか。

ときに怠けてもいいのです。

そうやって緩急をつけながら生活することが

「生きることを学ぶ」ということです。

 

 

また、大人は疲れて仕事から帰っても

家で仕事をするということはそこまで多くはありません。

しかし子どもたちは、授業を受け、部活をやり、

それでいて家でも「勉強をしろ」と圧力をかけられるわけです。

よほど子どもたちの方がハードな日々を過ごしているのです。

それを「もっとやれ」というのは

子どもたちを自滅させる行為です。

 

 

これからの時代、きちんと休みも取り、

その上で仕事のパフォーマンスを上げる生産性が高い人材が

求められます。

休むときは休む。

やるときはやる。

その上で、疲れが溜まってきたらオフを自発的にとるようにする。

皆勤など目指さなくてもいいのです。

 

 

この意識を私たち大人がまず子どもたちに示さなねばなりません。

そうでないと、これから先

もっと追い詰められてしまう子どもたちが増えることになります。

私たち大人に、子どもたちを追い詰める権利など

ないのですから。

 

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