先日ランニング中に見た景色がとても爽やかだったので
足を止めて撮った一枚です。
私の近所は写真のような田園風景が広がります。
緑が日常にあるのは、ありがたいことです。
さて今日は、
「お父さんの出番」についてお話ししたいと思います。
お子さんが不登校やひきこもり状態になられた場合
最初に私にアプローチをくださるのは
お母さん方の方が多いです。
私のカウンセリングは最初は親御さんだけをお願いしています。
その際に「お父さんもご一緒いただいて構いません」とお伝えしますが
実際にお父さんも面談に来られるケースは少数です。
中には「お父さんには何を言ってもだめなので、
関わらせないようにしています」というケースも少なくありません。
けれど私がどうしてご夫婦ご一緒にをお伝えするのかというと
やはりそちらの方がお子さんにとっても
またご家族にとってもメリットが大きいからです。
メリットをあげると以下のようなことが考えられます。
①お子さんのことで夫婦の意思統一ができる
ご夫婦で意見が異なると、
それは諍いの元になります。
その諍いをお子さんが見ることによって
「自分のせいで親の仲が悪くなっている」とお子さんも感じます。
結局家族の会話が減り、お子さんにとってもよくありません。
カウンセリングを一緒に受けていただくことで
お互いの意見の違いを明確にし、
すり合わせるということが可能になります。
親御さんの意見が一致していると
お子さんへの対応にもブレがなくなります。
お子さんも「お母さんはこういうけれどお父さんは違う」
という二重の意見に振り回されなくなります。
②お母さんの負担が減る
統計的に言って、お子さんと関わる時間が多いのは
お母さんの方です。
お父さんの協力があることで
お母さんの思いのはけ口にもなりますし、
お母さんとしても心強い思いになります。
しかしお父さんが非協力的だと
お母さんは一人でお子さんに向き合わなければならなくなります。
これは想像以上にタフなことです。
お母さんの方がつぶれてしまうこともあります。
お母さんを支えるという意味でもお父さんの協力は必要なのです。
③お子さんと真剣に向き合う機会になる
一般的に言って、お子さんとの距離はお父さんよりも
お母さんの方が近くなります。
そのためお父さんはお子さんと向き合う時間が
あまりありません。
しかしお子さんが困難に直面しているときだからこそ
お子さんと話をする機会を得ることになります。
これまであまり関われていなかったけれど
お子さんのことをきっかけに
距離が近くということもあるのです。
たとえお子さんがお父さんを毛嫌いしていたとしても
本当に嫌っているわけではありません。
話せるものなら話もしたいのです。
お子さんのことに向き合うのは
そのきっかけになるチャンスでもあるのです。
他にもありますが
以上が主な3つのメリットとなります。
もちろん中にはお母さんではなくお父さんの方が
ご相談に積極的なケースもあります。
その場合は、逆になります。
お子さんはお母さん、お父さんどちらか一方の子ではなく
「どちらともの子」です。
お子さんが困難に直面しているとき
「自分は関係ない」ではいけないのです。
それはただの「逃げ」です。
お子さんと向き合い、奥さんと向き合い、
家族を再構築するという一つの「チャンス」でもあるのです。
面倒くさがらず、また「自分がやっても無駄」とあきらめず
どうか一緒に関わるようにしてほしいです。
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