●不登校の理解が広まりつつある

 

10月25日に、文部科学省より

「平成29 年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について」

が発表されました。

 

この調査においては、

理由別長期欠席者数については,年度間に連続又は断続して30日以上欠席した児童生徒について調査している。

ただし,4月1日現在で15歳以上の者については,1年間にわたり居所不明又は全く出席しなかった場合は除外する。

なお,「児童・生徒指導要録」の「出欠の記録」欄のうち,「備考」欄に,校長が出席扱いとした日数が記載されている場合は,その日数についても欠席日数として含める。

と不登校を定義し調査されています。

 

 

子どもの数は減っているけれど

不登校の数は増えている、

というのが今の小中高をめぐる不登校の実態となっています。


 

さて、皆さんはこの数字を見て

どのように感じられたでしょうか。

 

 

「不登校は過去最高か。大変だな。」

「小学校の不登校が増えているようだな。困ったことだ。」

 

 

私の見解は

「不登校が社会的にも受け入れられつつある」というものです。

 

 

「学校を休む=ダメなこと」

という認識が、私が学生の頃は根強かったと思います。

「学校に行かなくていいよ」という医師は

先生からは敬遠されていました。

 

 

しかし、私も実感としてあるのは

学校側も「休む期間も必要である」

という認識を持てるようになったということです。

登校圧力をかける先生もいますが

大半の方はご理解も頂けている(少なくとも形上は)と感じます。

 

 

もちろん、まだまだなのはいうまでもありません。

あくまで過去と比較して、のことです。

 

 

それでも、「休むのは悪いことではない」という認識が

広まってきたことも

増加の要因ではないかと考えます。

 

 

●大事なことは定義じゃない

 

 

しかしながら、大事なことは定義云々の話ではありません。

 

 

「30日以上欠席したら不登校。うちはまだそこまでじゃないから安心。」

と思われる親御さんはほとんどいらっしゃらないでしょう。

 

 

毎日行っているけれど、

遅刻や早退を繰り返している

という場合は、数字に上がってこないこともあります。

しかし、お子さんがこのような状態でご心配されない親はいません。

 

 

統計というのはあくまでも大枠の傾向を知るためのものです。

これが不登校の全てを説明しているものではありません。

 

 

実際、不登校の理由という点では、

「不安の傾向がある」

「無気力の傾向がある」

「人間関係に課題がある」

という分類になっています。

これらは何かを説明しているようで

実は具体的には説明できていません。

 

 

不安はあるのは当然ですし、

一時的に無気力になることもあります。

人間関係に全く課題がない方もいません。

 

 

大事なことは

お子さんご本人の思いです。

お子さんは何を感じているのか。

どう思っているのか。

どんな不安を持っているのか。

 

 

この点に着目することが

何より大切なことになります。

 

 

●お子さんを見ることに変わりはない

 

 

統計を否定する気はありません。

これがあるからこそ、未来の予測も立てられるようになりますし、

どこにどのような変化があったのかを分析することもできます。

 

 

しかしながら、

皆さんのお子さんのことを文部科学省は説明してくれません。

こうしなさい、ああしなさいとも言えません。

お子さんの教科書はどこにもないのです。

 

 

学者の先生方は

この統計に様々な解釈を与えます。

もちろんそれも大事なことです。

 

 

ただそれと、

お子さんの課題を解決することはまた別の問題です。

周りのニュースに振り回されず

数字ではなく、

今目の前にいるお子さんの様子をよく見て、感じながら、

これからも対応を進めていきましょう。

 

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