人の気持ちを理解する。

カウンセリングにおける永遠のテーマです。

ここで大切なのは、そもそも「人の気持ちを理解できるのか」ということです。

人というのは、生物学的な要素や育って来た環境、
出会った人たち、学んだこと、そういったさまざまな要因が絡まり合って、
自分の考えを形成していくものだと言えます。

一人の人のことを100%理解しようと思ったら、
その人とまったく同じ状況にいる人でないと理解することはできないことになります。
クローン人間を作ったとしても、同じ環境で育たなければ完璧な理解はできません。

それだけ人の心は複雑で、生半可に理解できるものではありません。

日常的によく「その気持ち分かるよ」という言葉が出ます。
しかし、本当に分かるはずなど無いと言っていいです。
同じ感情を表す言葉を遣ったとしても、
その人の持つ意味は異なります。

「悲しい」という言葉一つとっても、
その人が使う「悲しい」と、自分の思う「悲しい」は違うのです。

「たとえば相談に来た人が、『私はこのところすごく憂鬱で、何もする気が起こらない』と言ったとき、ほんとうは何をいっているのか分からないと思った方が良い。」(1989,平木)

これだけ人一人の気持ちを理解することは、
難しいことです。
私はよく「人一人の心を理解するのは、宇宙を理解するよりも難しい」と思っています。

だからこそ、「理解しようとする」ことに全力を傾けるのです。
「悲しい」という言葉一つとっても、それはどの程度の「悲しい」なのか、
もしかしたら他の表現の方が的確なのだろうか、なぜこの人は「悲しい」と感じるのだろうか、
とお話を聴きながら、その人の理解につながるように、頭をフル回転させながらお聴きします。

ときに自分の価値観(準拠枠)が入って来ることもあります。
それを冷静に分析しながら、主軸を目の前の方に置いてお聴きします。

大切なことは「人の気持ちを理解することは本当に、本当に難しい」ということを、
どれだけ身に染みて知っているかです。
ここがあれば、「できるだけ多く理解しようとしよう」という気持ちが生まれます。
これがご相談者の方の気持ちの緩和にもつながっていくと考えています。

難しいから辞めるのではなく、
難しいからこそもっとしっかりお聴きしようという気持ちが必要です。



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