文部科学省が推進している「キャリア教育」というものがあります。

※キャリア教育定義
「キャリア概念」に基づいて、「児童生徒一人一人のキャリア発達を支援し、それぞれにふさわしいキャリアを形成していくために必要な意欲・態度や能力を育てる教育」。端的には、「児童生徒一人一人の勤労観、職業観を育てる教育」(文部科学省HPより

ここでいうキャリアとは「個々人が生涯にわたって遂行する様々な立場や役割の連鎖及びその過程における自己と働くこととの関係付けや価値付けの累積」のことを指します。(同HPより

つまり仕事のことだけを指すのではなく、その人の人生そのものの活動という広い範囲を指すものだと言えます。

しかしながら、どうしてもキャリア=仕事となってしまう節があり、一義的な考え方に偏ってしまっている現実もあるかと思います。

つまり、子どもの頃に早く「夢」を見つけて、それに向かった進路を考え実践していくということです。

私はこの考え方は、本来のキャリア教育とはずれているのではないかと考えています。

もちろん早い段階で「夢」を見つけることは悪いことではありません。
その夢に向かって努力することは、なんら問題あることではありません。

ただ、その「夢」が明確に見つけられていない方もたくさんいると思うのです。
ときに「夢」を持て、というのが大人からの「脅迫」になってはいないかと感じることもあります。

私個人としても、保育園の頃から「夢」について発表する機会がありましたが、その度に違う夢を言っていたように思えます。

あるときはおもちゃ屋さん。
あるときは医者。
あるときはミュージシャン。
あるときは外交官。

もうそれは切りがありません。

ただ、私はこれでいいと思っています。
私が「将来起業する」と決めたのは大学3年生の就職活動の頃です。
何の目的も無く就職活動をしていたのですが、ある経営者に出会ってから自分で会社を興すことに魅力を感じるようになりました。

「夢」はいくつになってから見つけても構わないものです。
70過ぎてから見つかる夢もあると思うのです。

私が警鐘したいのは、無理矢理夢を見つけさせることがキャリア教育ではないということです。

将来仕事について考えるとき、人生について考えるときに、適切な決断ができるようにしていくことが、この教育の根幹であると考えています。

そう突き詰めて行くと、日常の勉強が既にキャリア教育だと言えます。

たとえば算数の時間に計算問題を徹底すること。
国語の時間にものの考え方を突き詰めて行くこと。

これとて将来の決断に際して必要な力だと言えます。

その上で、実際に働いている人たちの意見を聴く場を設けることも考えるためのきっかけともなるでしょう。

年齢が上の方になってきたら、
・働くって楽しいばっかりじゃないよ。
・社長の仕事ってキャバクラで飲んだくれてるばかりじゃないよ。
・経営者っていつも危機感を持っている仕事なんだよ

という、現実的な意見を話す場が出てもいいと思います。

こういった意見を聞いたときにも、自分で「決断」することができる力を養うこと。
そして、将来目標が見つかったときに、きちんと深く考える力を養うこと。
それこそが本来のキャリア教育なのではないかと考えています。

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