1962年の日本映画、ゴジラ映画第3作目にして、ゴジラシリーズ歴代最高ヒット作。
日本映画専門チャンネルの4Kマスターがとにかく美しい!今の映画に比べるとそりゃ違和感はあるけど、かなり色も明るく、公開時の雰囲気を出せていると思います。初代ゴジラは戦争や核のメタファーとして、重く暗い(白黒だし)ですが、現実世界でもプロレス全盛、オリンピックも2年後の62年に作られたこのゴジラは実に明るく楽しい。ハリウッドが生んだ陸の王者キングコングVS日本が生んだ水爆怪獣ゴジラ、最強はどっちだ!と文字通りのプロレスを繰り広げます。町はドカドカ壊されますが悲愴さはゼロで、むしろ人々が対決の行方を楽しみに見ているのです。体毛をゴジラの火炎放射に焼かれて困ったような顔をするコングが面白く、ゴジラも手をフリフリしながらキングコングと戦ったりと何かカワイイ。今や数少ない秘宝館があることでもお馴染み?の熱海での対決もサイコー。
しかし、そのメインの怪獣すら食ってしまっているのが、定年を前に何か大きな功績を残したい製薬会社の部長(なんかリアル)を演じた有島一郎の怪演です。圧倒的演技力とインパクト、キャリアの違いを見せつけてくれます。サラリーマンの悲哀を描いた社長シリーズなどに代表される、東宝サラリーマン路線のコミカルさもあり、大人から子供まで楽しめる本作が1120万人の観客動員を成し遂げたのは、当然と言えます。
そういえば、この映画の中で「世界平和のために水爆でゴジラを倒すべきだという国際社会からの要望があります」と自衛隊員が言う場面があり、『シン・ゴジラ』を思わせます。音楽も本作からそのまま使用しているし、かなり影響を与えているのは間違いないでしょう。
