ぼくはイエローで
ホワイトで、
ちょっとブルー
を読了しました。
込み入った現在のいち地域社会の事情を、
爽やかな印象を感じるぐらいに
冷静な日常として描写されていて、
それは時に本の舞台であるイギリスの街を
飛び越えてグローバルに、はたまた子供の教育、
政治、個人のアイデンティティへときりこみ、
今を形づくるエッセンシャルな全てへの関わり
という、あまり前だけど見えづらい視点を
もたらして。
たとえば”焼き鳥の肉”というような
著者の自論も交え、込み入った話しだなと
敬遠しそうな社会問題が親近感を醸し出して
読み進めることができました。
海外で幼少を過ごし今でも日本を離れて暮らす
外国籍の身として共感できるところも多々あり、
はたまた子供達の可能性に心を揺さぶられ
未来への楽しみを感じたり、子育てという
親の素晴らしい時間とその責務に思いをはせたり。
改めて無知に気づかされ、
グリーンの色が
今までよりも少し好きになりました。