衝動中 -379ページ目

からっぽ 7

人が出会うのは何かしらの必然であり
心のままに動くしかないのだ。





視線がやや痛い。

酔っぱらいにたいする蔑み、同情のような目。店員や他のお客のね。



理性なんてものは吹っ飛ばせだ!

心の中では意気込んでみても言葉に出せない。



さあて連続テレビ小説なみに続くであろう健治氏のいばらのみち。




居酒屋に入っても口説きモードは相変わらずで健治が白旗あげるか、明美がキレるのが先か。



明美曰くは

健治はお兄ちゃんなのー。
正直もう少し早く出会っていたらわからなかったかもしれないけれど…
私はわがままでさびしがりやだから振り回しているのは自分でもわかっているつもりなのだけれど、でもね。

例えば10年前にとかね。会っていればね。



横を向きはにかみなのか子供がすねたような表情の健治。

チラッと明美を見ると、
なんと数年前に同棲していた由美がそこに。背中に嫌な汗が。

もう一度横を向き目を閉じて、明美を見る。



そこには涙を流す明美が。


健治なんかごめんね。

いやあなんもなんも(笑)
なんか変な展開になっちまったな。

ハイボールを一気に飲み干す健治。
おかわりをしハイボールをまた飲み干す健治。



居酒屋を出る頃には少し空と同様
闇から明け、

くだらない冗談話や昔のヤンチャ自慢をしあったり。


そんなこんなで

二人はそれぞれの家へ帰るのでした。





その後目覚めた健治氏の拳がえらく痛かったのは酔うと自販機と格闘するからです。


からっぽ『青の章』   終