知人が入院し、見舞いに伺った。
土曜日だから、病院は休院。
此の病院には、悲しみと喜びの想いでがある。
今から30年近く前に、此の病院にて先妻が42歳の生涯を閉じた。
闘病生活9ヶ月余りの末、無念の思いの末に。
入院中は、1日を除いて毎日、病院に先妻の顔を見に行った。
行かなかった1日は、長女長男との伊豆への日帰り旅行だった。
しかし旅行から帰り、夜12時位に病院に行き、病院前のロータリーから病室の窓を見て、おやすみと呟き帰った。
あれから30年近い月日が流れ、病院も変わった。
正面玄関左手には、救命救急センターが出来た。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240707/15/laspinas/92/e3/j/o1080081015460371289.jpg?caw=800)
以前は駐車場だったが。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240707/15/laspinas/ac/84/j/o1080081015460371292.jpg?caw=800)
ロータリー真ん中にそびえる木は、当時から有った。
30年前は、もっと低かったが。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240707/15/laspinas/51/98/j/o1080081015460371295.jpg?caw=800)
人気(ひとけ)の無いロータリーのベンチに座り、木を眺めていると、当時を思い出し…切なく悲しくなる。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240707/15/laspinas/54/0b/j/o0810108015460371299.jpg?caw=800)
帰路…今現在の奥さんに、切なく悲しい気持ちを呟いたら、奥さんから……
「悲しい気持ちは分かる、でもこの病院で子供や親やパートナーを亡くした人達は沢山いる筈」
「貴方と同じ気持ちの人達は沢山いる筈だよ、まして貴方は9Monthの時間が有った」
「直ぐに亡くなった人達は、もっと辛い筈だよ」
と、言われた。
その言葉を聞き、、、
そうだよな、悲しい思いをしている人は、沢山いるよな。
自分だけの感傷に浸っちゃいけないよなと思った。
17歳歳下の、フィリピン人妻の気丈さ逞しさに、色々気づきを得る様になった。