去る3/11‥震災の日の午前中に、私は或る社長と面談していた。

私らがフィリピンにて展開しているビジネスに、社長が投資する件についての最終打ち合わせ。

細かい案件について話し合い、文書化するという事で合意した。

そしてその場で社長より投資金を受領させて頂いた。

考えてみれば拠って立つ企業やバックボーンがある訳でも無く、全くの一個人に‥其れも確認し見た訳でも無い、フィリピンにて行っているファミリービジネスに其れなりの金額を投資頂ける事自体が奇跡的。

特にこの不況下のご時世において本当に信用だけからの投資、地位も財力も何も無い私なのに、よくぞ投資して頂いたとは今でも信じられない位だ。

社長は終始ニコヤカに話された、隣には常務も在籍しており、秘密裡では無くオープンな形での投資話しであった。

社長は言われた‥「らすピーさん、私はね貴方のフィリピンに対する姿勢に惚れたんですよ。私はこの投資で儲けようなんて思っていない、貴方が行っているビジネスに私の投資金が少しでも役立ち、貴方のビジネスが拡大すれば私も嬉しく感ずる。」

私は感じ入って頭を下げた。

社長は更に続ける‥「
らすピーさん、私はね後2年でリタイアするつもりだ、会社は専務と常務に渡す、フィリピンの法人も常務が運営していくだろう、私はね貴方にフィリピンでの相談相手になって貰いたいと思っているんだ、私自身はフィリピンへは保養でしか行かない筈だし、今後は常務とフィリピンの法人を色々な意味でサポートしてやってくれ。」と言われた。

私はフィリピンのファミリーが全力でサポートする事を約束した、特に軍関係のコネクションは最大限に機動させる事も約束した。

数年かけてファミリーにて育んで来た軍でのビジネスだが、今年からは新たなる展開となる。

今回の社長よりの投資に対し、満足出来る運用益を出して行けば、更なる追加投資も有り得る。

また社長から横に拡げて頂いて、投資ファンドを構築出来るかもしれない。

夢が現実に向け、更に一歩前進した日。