夫が8時半ごろに病院に到着。
ただ、相変わらず陣痛がゆっくりしか進まず
分娩室で夫婦で話しながら
時間が過ぎるのを待つしか無かった。
しばらくして助産師さんが来て
状況を説明してくれた。
少しずつ促進剤の量を追加して
陣痛のペースアップをしているんだけど
赤ちゃんが寝てる時間が多くなったとのこと。
ただ、お腹にバイブのような器具で振動を与え
赤ちゃんが起きたらOKだと言われ、
何度かやってみて最初は起きてくれていたのに
途中から起きるのがスローダウン。
助産師さんから言われるがまま
私の体勢を右向いたり左向いたりと
色々変えてみたりしても効果はなさげ。
ちょっと赤ちゃんの元気がないサインらしく
一度促進剤を止めて様子見になった。
すると直ぐに元気になってくれて
促進剤を再開。
が、やはり一定の量を投与すると
赤ちゃんの元気がなくなる…
これは長期戦だなぁと思いつつも
少しずつ雲行きが怪しくなってる?と
嫌な予感がしてきた。
念のため助産師さんに
帝王切開になる可能性はあるか聞いてみると
可能性はあるとのことで、
このまま進めるかどうするか
今先生が外で相談しているので
先生の判断でどうするか決めます、
と言われてしまい…
軽い気持ちで聞いたんだけど
まさかの帝王切開が浮上。
いや、そうは言ってもね…
赤ちゃん、そこまで危険ではなさそうだけど。
夫と帝王切開になる可能性あるのかな?
このまま様子見るんじゃないかな?
なんて話しつつ、先生からの説明を待った。
待つ事数分、先生が悲しげな表情で
分娩室に入ってきた。
ああ…これは…
先生は丁寧に優しく話してくれた。
実は破水させた時に、
羊水の液が緑色っぽかったらしく
それは赤ちゃんが苦しんでるっていう
サインだったという事らしい。
その時点から先生たちは言葉にせずとも
注意して経過を見てくれていたんだろう。
きっと私たち夫婦には心配させまいと
あえて伝えていなかったんだと思うけど。
そして促進剤を多くしていくと
赤ちゃんの元気がなくなる現状、
既に陣痛が長引いていることも考慮すると
これ以上続けて赤ちゃんに負担をかけるより
帝王切開でスムーズに出産する方が望ましい、
という結論に至ったとのことだった。
まさかの緊急帝王切開…
もちろんその可能性がある事は
一応わかっていたけど
あまり想像していなかったから
正直ショックだった。
先生の話を聞いて、
私の第一声は、夫に対して
「ごめんね」だった。
夫はなんで謝るの?
大丈夫だよって言ってくれて、
先生は謝る必要はないですよ、
帝王切開は立派なお産ですって言ってくれた。
分かってる。
知ってる。
帝王切開は立派なお産だし
経膣分娩しか受け入れないなんてことはない。
赤ちゃんと母体のためなら
帝王切開で出産すべきだし当然の選択肢だ。
私は先生に
「帝王切開が嫌なんじゃないんです。
夫に立ち会い出産を
させてあげたかったから…」
そう伝えたら涙が止まらなかった。
先生は「そうだったんですね」と
私の気持ちをわかってくれて
隣にいた助産師さんも
凄く申し訳なさそうな表情になっていた。
そう、私はどうしても
夫に立ち会い出産をさせてあげたかった。
一生に一度あるかないかの経験だし、
それが出来ないのが凄く悲しかった。
じゃあ立ち会いは次妊娠した時だねーなんて
言えるような年齢ではないし…
今帝王切開すれば、ただでさえ難しい
2人目の妊娠が、より一層不可能に等しい
という現実が待っている。
ずっと妊婦健診に付き添ってくれた夫。
一緒に出産の瞬間を迎えることで
夫婦でさらに喜びを分かち合える、
そう思っていたのに。
夫は
「立ち会い出産が出来ないのは残念だけど
今は赤ちゃんが第一だよ」と
優しく、でも冷静に私に言ってくれた。
そうだよね、今は赤ちゃんのために
悲しんでる場合じゃない。
私も直ぐに冷静になれて、
先生に帝王切開でお願いしますと伝えた。
ここからはあっという間に
色んな事が進んでいった。