家には古い写真が沢山残っています。
一番古いと思われるものは、明治かそれ以前の武士のカッコをした
先祖の写真ですが、それらは大抵、語り継がれているので、素性は
割とハッキリしております。
今日は家を掃除していたら、こんな古い写真を見つけました。
素性が良く解らない母方の祖父が写る写真で、2枚くらいしか残っていない
と言われていたうちの、1枚を偶然見つけました。
で、祖父は先の大戦で戦死したため実際には会った事も無いので、どこの
どんな暮らしをして来た人か?が謎だったのです。
当時、「船乗り、飛行機乗りには惚れるなよ」と言われた?ように、ハイカラ中の
ハイカラだったようです。
この船、後ろに「KIYOSUMIMARU]と読めます。船の歴史を調べてみて、
母の兄(おじさんですな)に話を聞いたトコロ、祖父はこの船の航海士だった
ようで、戦前はニューヨーク航路でニューヨークと東京を行き来していたようです。
祖母は、これがかなりのツワモノで、優しい祖母でしたが、厳しい
トコロは異様に厳しかった。ついでにその祖母の生い立ちなんかも聞けました。
厳しい・・・それもそのはず、祖母の母(ひいおばぁさんですな)は仙台藩の
武家の出で、その後、水戸の偕楽園が武家屋敷だった当時、実際、そこで
暮らしていたそうで、所謂、本当の武家の生き証人みたいな人だった
ようです。かなり長生きして、亡くなったのは100歳近かったと思います。
そう言えば・・・昔、祖父母の家に薙刀があったような記憶もあります。
自分も幼少の頃に一度だけ病院で会った事がありました。そんな母を持つ
祖母の教育は武家そのもの。
文武両道、きびし~く躾られたようですが、祖母は女学校時代から
今で言う、不良よろしく、船乗りと付き合っていた様で(^_^;)
まぁ、ハイカラ同士ってんでしょうか?
わが家系はこのあたりから、路線が近代化したんじゃないかと(^_^;)
この写真を見ながら思いを巡らせていたのでした。
紙焼きした写真は痛みも進んでいたので、取り急ぎデジタル化して
保存しておきました。
たった一枚のモノクロ写真ですが、いろんな物が凝縮しているんだ
なぁ、と感じました。
ナンパに育ってスミマセン。(^_^;)