小学校時代から、長いつきあいの幼馴染でもあり、親友であり、悪友でも
ある友達が二人います。
自分も含めいつも3人でツルんではヤンチャをしておりました。
気が合うので、やるコトと言うか、趣向が似てて、遊びも一緒。
背格好が似てたこともあり、恩師にはいつも三人一緒に怒られていましたが
、一緒にキャンプに行ったり、音楽やったり、野外活動したり、モノ造りを教えて
もらったり、オトコの料理をやったりと、どういう訳か波長があって?特別な付き合い
をさせて頂いておりました。(^_^;)
恩師は芸術センスバツグンで手先も器用でいろんなモノを昔から作って見せてくれたり
教えてくれたりもし、その道では一廉の人でもありました。
我々は大人になってからは、故郷を出て、それぞれ違う職に就き、住むところも
バラバラで、先日、なんとか予定を合わせて3人が揃ったのはナント30年ぶりの
ことでした。
集まって、話をするウチに恩師の話になり、どうしてるだろう?と田舎にまだ実家のある
友人の一人に恩師の消息を調べてもらったトコロ、まだ、そんな年齢ではありませんが
3年前にお亡くなりになっておりました。
大変残念に思い、3人で故郷に戻り、恩師のお墓を聞いて、墓参りをして、それから
自宅へお邪魔して、仏前に手を合わせて来ました。
アトリエなどは、生前使われていたそのままになっており、作りかけの作品があったり
して、そのうち恩師が「おまえらぁ~、よく来たなぁ」なんて、現れそうな気さえしました。
帰りがけに、再度仏前に手を合わせていたとき、3人とも何か感じて同じ方を見ました。
すると、不思議な事に、仏壇の隣の棚の奥まったトコロに、同じ色と柄ですが、
大きさの違う3つの茶碗が置いてありました。恩師の作です。
なぜか、我々、3人はそれに目をとめました。そんな目立つところにあった訳じゃ
ないのですが・・・
ご家族が言うには、なぜかその茶碗だけが3つで1つのセットにしてあり、いつも
そこに置いておくようにと言われていた。との事でしたが、ご家族がハッとしたように、
コレはいつか、あなた方が来るのを知ってて、造っておいたに違いない。
と形見分けをして頂きました。
なぜか、自分もその茶碗は自分用にあったような気がしました。
大、中、小の三つの茶碗でしたが、各々、手を出すと不思議と皆、違う茶碗に手を
伸ばしており、それを持ち帰ったのでした。
ご本人に会うことは叶いませんでしたが、会えたような気がしました。
「気持ちの時のイメージ」