15日の月曜日
極子ちゃんから地球が滅亡した程度では、さして驚かない電話がきた
オイラにとっては、4つあるとされる宇宙が一気に消滅するくらいビックリした
極子「ママさん(霊能者おっかぁ)が・・・しんじゃう・・・グスンッ・・・」
ザク「・・・」
あまりの突然で、なにも言葉が出なかった
おちつけ・・・おちつけ・・・
極子ちゃんが泣いてる
ただ事ではない
ジョーダンの類でもない
極子ちゃんが助けを、おっかぁが助けを求めてる
オイラが冷静にならなくては!
ザク「ともかくそっちに向かう、いましにそうなのか?」
極子「いえ・・・グスンッ・・・」
ザク「よしっ!まだ望みはあるぞ!なんとかねるからな!」
極子「はい・・・グスンッ・・・」
ザク「おっかぁのそばにいてやって」
極子「はい・・・グスンッ・・・」
エンジンをかけ、落ち着いてシートベルトをかけ、出発
信号無視しそうだ、危ない
冷静になって、停止線で停止
焦る・・・
なんとか、おっかぁ宅に到着
着くなり極子ちゃんが泣きながら抱きついてきた
極子「うわーーーん!師匠ぉーーー!」
ザク「いったいとうしたんだ!?」
極子「じつは・・・」
思わず、手に持っていた車のカギを落としてしまった
末期ガンだそうな
どこに発症したのか、覚えていない
しかし、恐ろしいのがここからだった
手術費と当面の入院費として用意した300万を、消費者金融に借金してるおっかぁの娘の旦那が持ってっちまいやがった、と
ザク「極子は仕事に出ていたんだから、仕方あんまいよ」
極子「でも、わたしがいれば持ってかれずにすんだのに・・・」
ザク「極子の戦闘力じゃ、銭のありか白状するまえに気絶しちまうべさ」
まずは、そやつの居所を突き止めるのが先決だ
つーか支払いに使っちまったら、法的にどうにもならぬ
しばらくして、おっかぁの娘到着
泣きながらおっかぁにあやまってたが、先に居場所探ししようと説得
各地を転々としていたらしく、なかなか尻尾をつかめない
水曜日の深夜、なんとか取り押さえることに成功
しかし、すでに支払いしてしまっていた
同意もなしに銭を持っていったんだから、当然裁判だな
こやつの頭蓋骨を潰したい感情を抑え、先にしなくてはならんことは、金策
手術代の確保
知人に頼みこみに廻る
どーせしぬのに手術なんかしたって無駄だろ!金なんか貸せっか!などと怒鳴られ門前払いされたとこもあった
木曜日の夜
2軒廻ったが、2人ともやっぱり貸せない、と
最後の望みをかけ、もう1軒
そのひとは、300万は無理だが、150万なら用意出来る、と
よかったーーーー!!!!!
ホッとしたからか、車のエンジンをかけ、ちょっと目をつぶったら、寝てしまった
30分たっても走りださないから、そのひとが様子を見に来てくれ、おこしてもらった
ほっぺたに、涙の跡があったのはナイショ
すぐおっかぁと極子ちゃんに連絡したいが、夜中の2時を過ぎてる
おっかぁ宅に、書き置きだけしてきた

