猫の扇子愛せらるるは薔薇の花愛することは薔薇の棘花はあまりに散り易し棘はあまりに身に痛し堀口大學より今日の詩です「猫の扇子」扇子を開き振り仰ぐその仕草から夏がゆくひととせふたとせ遠ざかる夢の向こうへ駆けてゆく祖母から貰った扇子にはお香が焚きしめられていて此方彼方へ散らばって勘の鋭い猫になるそれだけのために此岸から彼岸まで風にあおられやってくる祭りもそろそろおひらきに