好きな詩の紹介
茨木のり子氏
「自分の感受性くらい」
ぱさぱさに
乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから
水やりを怠っておいて
気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのは
どちらなのか
苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも
下手だったのはわたくし
初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな
そもそもが
ひ弱な志に過ぎなかった
駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄
自分の感受性くらい
自分で守れ ばかものよ
今日の俳句です
浮揚せる
魂の如くに
曼珠沙華
敬老に
青毬ひとつ
孫呉れる
秋風に
だったひとりの
回転木馬(カルーセル)