好きな詩の紹介
金子みすゞ氏
「わたしと小鳥と鈴と」
私が両手をひろげても
お空は
ちつとも飛べないが
飛べる小鳥は私のやうに
地面を速くは走れない
私がからだをゆすつても
きれいな音は出ないけど
あの鳴る鈴は私のやうに
たくさんな唄は知らないよ
鈴と
小鳥と
それから私
みんなちがつて
みんないい
今日の詩です
「虹のかけら」
虹を探しに
旅立った兄妹には
名前が
ありませんでした
いつ
歩き始めたのか
本当に
兄妹なのか
それすらも
わからなくなりました
覚えているのは
虹を探すことだけ
本当は
病気の母様に
虹のかけらを
持ち帰る
ことだったのに
長旅で
それすらも
忘れたまま
ふたりは
虹を探しに
彷徨うのでした