我が家の地デジは平面アンテナ(DX、UAD900)で良好に受信していたが、あるとき受信障害が発生し、TVK(テレビ神奈川)などにブロックノイズが発生するようになった。
そこで、八木式アンテナを試しにベランダに立てかけたところ、思いのほか高感度で受信でき、しかもアンテナの向き、高さを調整し、適切なブースターを導入すれば視聴エリア外の千葉TV、テレ玉が映ることが判明した。
そこで、東京MX(スカイツリー)はもちろん、、TVK(横浜市鶴見区)、千葉TV(船橋)、テレ玉(浦和)のローカル4局同時視聴に挑戦した。
ちなみに我が家は横浜市緑区であり、千葉TVとテレ玉の送信所はほぼ同じ距離にある。
(1)アンテナ
スカイツリー(東京キー局)、東京タワー(放送大学)、鶴見区三ツ池公園(TVK)、千葉TV(船橋)を結ぶ直線のなす角は東北東の最大30度以内であり、これらの電波はローチャンネルなので、
DXアンテナ UL20(八木式20素子)
を選択。ローチャンネルとオールチャネルを比較すると、ローチャネルタイプの方がゲインが高い。また、都合の良いことに丁度センター角度が船橋なので、船橋に向けるのがベストアングルだ。ちなみにこれらの角度は「かんたん地デジアンテナ方向確認」というサイトで自宅からの方向を描くことが出来る。
船橋(テレ玉)だけは北北東であり、また同時に鶴川中継局の受信にもトライしたかったので、オールチャネルの
DXアンテナ UA20(八木式20素子)
を選定した。
なお、UA20は地元企業のノジマで購入。納期も早く送料も無料で助かります。
(2)アンテナ取付金具
もちろん、屋根の上に屋根馬を立てて、できるだけ高く設置するのがベストではあるが、DIY精神を貫きつつ、怪我などのリスクも抑えたいので、現在の平面アンテナ同様、2Fベランダへの設置を基本とした。
2Fベランダの壁にサイドベース(突出し金具)を取付け、1.8mのマストに取り付ければほぼ屋根の高さになり、何とか視聴できるレベルであることがわかった。
取付金具:DXアンテナ KM321H (M6x70トラスタッピング6本でモルタル壁下地に固定)
マスト :DXアンテナ MZ180(φ25.4)
なお、2つのアンテナは60cm程度離してマストに固定する(DXアンテナのサイト情報)
(2)ブースターと混合器
事前の試験で、アンテナ単体と既存のブースター(DXアンテナ、GCU33L2、33dB)だけでは十分なC/N比(信号品質)が確保できなかったので、アンテナ直結の前置ブースターを付けたうえで混合してから、メインブースターへと接続した。
前置ブースター:DXアンテナ U20L3C 各1個
この前置ブースターも地元ノジマの通販で購入。安くて送料無料なので助かります。
混合器:DXアンテナ UU0001C
この混合器というのが結構くせ者で、通過損失が4dBほどある(仕様:4.5dB以下)。
(3)視聴テスト
アンテナの向きと高さを調整したところ、千葉TV、テレ玉ともなんとかギリギリのC/Nを確保できた。なお、心配していたスカイツリーからの信号干渉による障害は発生しなかったが逆に信号強度が非常に高くなる。つまり、これらローカル2局との信号バランスが極めて微妙で、ブースターのゲイン調整はシビアに行う必要がある。
ちなみに、鶴川中継局からのNHK、民放はこれら2局以上のC/N比と信号強度を確保できている。
今回のローカルTV4局(東京MX,TVK、千葉TV、テレ玉)の視聴はとりあえず成功である。
ちなみにTVにチャンネルスキャンさせると、3:TVK、9:東京MX、10:テレ玉 11:千葉TVが割り当てられる。リモコンの操作では3:TVKの後にテレ玉、千葉TVと続くようだ、
(4)平面アンテナ不調の理由判明
平面アンテナと衛星アンテナを、同じポスト上に隣接して設置していたのがまずかったようだ。衛星アンテナ用の取付金具を別途購入、離して設置したところあっさり解決した。しかし、平面アンテナでの千葉TV、テレ玉の視聴は不可。やはり元祖八木式にはかないませんね。