あと二ヶ月もすれば邪魔な草木が枯れて探索の本格的なシーズンがやって来る。この時期と言えば虫は多いわ、藪は濃いわで攻められる所がかなり限定されてしまう。

別に気にせず行くのも出来なくはないが、無駄にチャクラの消費量が多く危険を伴う為後回しにしている所も結構ある。

特に穴探しの場合、山肌が見える見えないの差が探索に影響をかなり及ぼすので今は抑え目にしていたりする。


さて続きを書くとするぜ。
洞内は相変わらずな様相で特に洞口付近は頭が上げられない程狭い。ゴリゴリとヘルメットが擦れる音がやたらと響く。


そこを通り抜けさえすれば問題なくこうして上半身を起こして進める様になる。それでも匍匐前進する事に変わりはないが…。

ここで緊急事態発生!!
詳しくは動画を見てもらいたい…まさかの…まさかの展開が待ち受けていたのだ!!


そう…ッッ!!
まだしたばっかの糞があったのだ!!

ハクビシンの糞に混じって何かのデカい糞…ッッ!!


コイツを良く見てもらいたい。
ねっとりとしたAdamがそこに鎮座しているのだ!!

熊にしては少々硬すぎな気もする…一体何だ??結構デカいぞ!!


結局ね…糞まみれになる可能性が高いのでこれにて退却!今回も攻略ならず無念…ッッ!!
次回来る時は二の腕さんを盾にして突入させるのがええね。


仕方なく持って来たロープを張って第二洞口からのアプローチを試みる。

そう!このままおめおめと退却なんてとてもじゃないがしたくないのだ!!


と思って頑張ったけど高くて無理だわwww
それに入れたとしても出る時に滑落の危険性があるから…コレは完全にダメなやつだ!!

完全にオワタ!と思ったその瞬間…ッッ!!
崖下から妙な気配を感じた。


何だ??何かいるぞ!!

画像の中央部分に注目してもらいたい。謎の黒光りした…いやらしいアイツがそこにいたんだ!!


一瞬イノシシかと思いきや鹿っぽくも見えた。だが熊とも違う…。

むむむ…ッッ!!
アレはチーターだ!!昔から語り継がれていた幻の神流町チーターだ!!

恐ろしいのが威嚇しても石を投げても全く怯まずそこから動かない!!


取り敢えず長居は無用。下手すりゃ崖をよじ登って来るかもしれん。


でもロープ持って来て良かったわ~。本当ならチーターに遭遇しなければ、すぐ下の方にあるであろう仏穴第十一洞についでに行けたのに…。


帰るか…。
テンションが下がった今のか~み~の足取りは重く、この斜面のキツさがとにかく苦しかった。


帰りつつ「次回はもう来ないかもしれないな…。」と独り言を呟きグッタリしながら下山。


着替えを済ませて腹ごしらえに最後のストックのコイツを…今日のシメとして持って来た。

そう…ッッ!!三月に惜しくも生産終了してしまったエースコックの大盛りいか焼そばだ!!


一本一本噛み締めながらその別れと今日の敗退に私の目からは涙が零れ落ちた…。

悔しかった!そして人目を阻んで私は泣いた!!  

さらばかぶり岩洞!
さらば大盛りいか焼そば!!

そしてエースコックよ永遠に…ッッ!!


第二部  大盛りいか焼そば
                                             かぶり岩洞編  
            
                                   ~完~

住所:諸事情により非掲載