今回訪れたこの鉱山は実は前にTwitterで繋がって仲良くなった緑青さんに初めて会った時に教わった上菱鉱山への道だったのだけど、その時は途中で土砂崩れで道が寸断されて進めず退却しただけだった。

桐生にはかなりの数のマンガン鉱山が存在し、資料も結構持っているのだが…曖昧な部分もかなり多く果たしてこれで本当にあってる??なんて思う鉱山もある。

この朝日沢鉱山も上菱鉱山と同一なのか別物なのかイマイチ謎なので、PDFに倣って朝日沢鉱山と言う名前で話を進めていきたい。



林道入口付近の右側には山の神の祠が鎮座している。実はこれよりかなり手前の左側の岩の上にも山の神の祠があって、色々混乱させられるが鉱山があったって一つの目安になったりする。

前回土砂崩れで通れなかった道も綺麗に土砂が撤去されて進んで行けるのでそのまま奥まで車を走らせた。



朝日沢鉱山と検索するとPDFが出てくるので、それを元に駐車場?まで到着。情報とはかけ離れた現状でもはや参考にならない。

装備を整えていると一台の車がやって来たので、話を聞いてみるとどうやら釣りの下見に来たらしくこの場所はイワナが結構釣れるとの事。

「この前梅田で熊が出たから熊鈴持って行った方が良いよ!冬眠してないからね!」とアドバイスをもらい、鉱山の事を尋ねるたら「確かにこの奥に鉱山があったけど仙人ヶ岳の方まで行かないと無いし、かなり奥だから気をつけて」と言ってくれた。

どうやら鉱山があるのは間違い無いらしい!



それではいつもの様に探索開始…ッッ!!

桐生方面の鉱山はほとんど来た事が無いのだけど、実は「敢えて行かなかった」のだ。何故ならばか~み~宅からのアクセスも悪く…何より急峻な所が多いので疲れる可能性が高い上に見つからない事が多々ある!

からなるべく避けて来たってやつだ。それだったら奥多野方面を攻める方がずっと効率が良く、そちらの探索が完全に終わったらで十分と思ってたんだよねぇ…。



この日は何故か気分が乗ったので、久しぶりにこっち方面に来たけど気になる点が一つあった。たまたまなのか謎だけど桐生の色々な山で何故か一気に林道工事が行われている。

ここ朝日沢鉱山もそのパターンでさっきの地元の方の話によると、こんな道は無かったらしく現状がかなり様変わりしてしまったのが良くわかる。

しかしここは半端なく疲れる…。 長永さんと共に引き返したくなる衝動を抑えながらそれでも歩いて行く。



そうなると怖いのが産地の消滅だ!!
工事関係者からしたらかつての鉱山跡なんてどうでも良いってやつだ。

現に梅田鉱山では産地がほぼ消滅で道も無くなりかつての面影はほとんど無くなってしまった。梅田鉱山~最終章~を見てもらうと良くわかると思うが、そうなると虱潰しで調査する以外無くなってしまう。



歩き始めて15分「あれ?これもしかして穴じゃ無いですか?」と言うので近寄ってみた。



間違い無く穴だけど御丁寧に石を積んで塞いである。苔の生え具合からしてかなり昔に塞がれたみたいね。



隙間から覗くと結構奥まで続いてるんだよなぁ…。行けない場所に限ってこれなんだよねwww



他にも近くに謎の石垣があったりするけど、林道工事の影響で何が何だか正直判別しづらい。



そのまま進むと更に傾斜がキツくなって来た所で穴を発見…ッッ!!



中を確認してみると斜坑になっていて少し奥まで続いてる感じがする。
だがこのままだと入る時に崩れそうな感じがして怖い。

恐らく前はこの場所に穴じゃなくてもう少し続いてたのでは?
林道工事の時に坑道ごと破壊してこの部分が露出してしまった感がかなり出ている。



ディギングをして坑口を広げて何とか安全に入れる感じになった所で…長永さんに突入を促す…ッッ!!



残念ながら試掘?
坑道が破壊された事を考えると試掘じゃなくある程度掘ったのかもしれない。それでもせいぜい20m程度だけど。



中は水もあって結構湿っている。中腰でこの雰囲気の湿気だと嫌なんだよねぇ…。


何故ならゲジゲジやカマドウマの巣窟になっている可能性が非常に高いからだ!!

なのでまずは長永さんに行かせて大丈夫だったら突入♪

これは探索の基本だろ!

もちろんここには入らなかったけどね!



さてここで地図の登場だ!朝日沢鉱山①の位置は情報を元にマーキングした所で現在地は黄緑の場所。

メインの鉱山跡地まではかなりの距離がある…。そして道がぷっつりと無くなってしまった。



ここで一旦か~み~は待機し長永さんを偵察に向かわせる。
大きい声で問いかけるも…届かないッッ!!
キジで訴えかけるも反応が無い所をみると、結構上まで行った事が推測できる。

流石は山猿だけあって良い働きぶりだ!

10分後に戻って来て話を聞くとひたすら岩!岩!岩!の何も無い場所だったらしいwww



林道工事でルートがわからなくなったので退却を決意、次回探索に持ち込む事になったので最後に気になる谷を見て終わりにしようって話で決まった!

偵察に行くのはもちろん長永さんだけどなwww



待っている間にパンを貪るか~み~…ッッ!!本当に恐ろしい!  

片や疲労困憊!片やチャクラ温存…ッッ!!
その差は歴然で長永さんが戻って来た時にはグッタリして動かなくなってしまった程だ!

この場所にも結局何も無かったので、先の事を考え次の鉱山に向かう為に探索は終了となった!
次回訪れる時には「もう一つの道」を攻めたいと思うが…やっぱりね…。
桐生の鉱山は急峻でキツいwww


住所:桐生市梅田4丁目6603の所から林道をひたすら真っ直ぐ奥に行く。