連想するは『鉄鼠の檻』 | まいちょいす。

連想するは『鉄鼠の檻』

読了
水上勉 【たそ彼れの妖怪たち】


幻戯書房 2003年5月




小説というより、エッセイでよいとも思います三作品。
水上勉作品の多くにつながるプライベートがあったのだなぁと、
つくづく思わされました。

表題の「たそ彼れの妖怪たち」は予想通り、柳田國男に対する
オマージュでした。「たそ彼れ」は黄昏。日地没前に陽が翳って
くると、人影は分かっても誰であるかは判然としない。
ダレゾカレハ?

「美濃のおいずる」「青墓まで」 これらは小坊主として寺に務め
たころの思い出話し。そしてそれらの過去をたどるお話し。

先輩僧、陽三に誘われて池の鯉を捕らえて床下で食べてしま
います。いくら食べても足りない年頃ですものね...。

陽三を慕う思いを男性愛と否定しないあたりで連想したのは、
京極さんの『鉄鼠の檻』。

また読みたくなりました (^-^)/