遂にバトンタッチ。降谷から沢村へ。
頼もしい先輩や同級生に見守られて。
良いなあ。
まるでオリンピック陸上の400メートルリレーのようだと思った。トップスピードでバトンの受け渡しをするように、投手がベストの状態で交代する。
降谷は最初からペース配分なく全力投球。6回裏にはまるでラストスパートでもするかのように最高の投球を見せた。
沢村はもう随分前からブルペンでウォームアップ。準決勝で完投したばかりなのに。登板する7回裏からの投球数は少なくても、準備中の投球数を含めるとどれくらいになるのか。
降谷の、「守備と打撃で沢村を援護する」という言葉、決意表明のように思える。投手としてだけでなく、守備も打撃も凄い選手を目指すという。二刀流?三刀流?
稲実の投手、成宮。この交代を聞いて、
「ずるいぞ降谷、投げ逃げかよ」
ここまで2人で競り合ってきて、このままずっと最後まで行くと思っていた。
「ずるい」か。
成宮は最初から最後まで1人で投げ通さないといけない。いくら世代最強投手でも大変だ。
でも継投にはリスクがある。
そのことを、青道チームを見守る人たちが心配している。
これも陸上のリレーや駅伝のようだと思った。
1人で走るより、何人かで分けて走った方が速い。でも後続の選手の調子が実際走り始めてみたらすぐれないこともある。

