前回ブログ270話 怪物復活。打てない春市。の続き。
決勝戦、青道対稲実。4回表ピッチャー成宮。前の270話は、春市の空振り三振で終わりました。
今回271話『狙い撃て』は、続いて3番バッター白洲が打席に入るところから。
ベンチで待機する降谷、体から熱気のオーラが上がってる。
片岡監督は降谷に「熱くなりすぎるなよ。勝負はこれからだぞ」と助言。降谷はまだ3回を投げ終わったところ。まだまだ彼に投げてもらわなければ。
エース沢村は2日前の準決勝、市大三高戦で9回完投、100球以上を投げています。その2日後の決勝でどれくらい投げるのが適切なのか。甲子園の球数制限は2022年時点で1週間に500球。1週間単位は分かりにくいので、もっと細かいアメリカMLBの球数制限Pitch Smartを見てみました。投手が故障なく健康に投げ続けられるためのガイドラインであるらしい。
沢村の場合、休養期間は1日なので、決勝の稲実戦で投げられるのは31~45球。1イニング(回)当たり10~15球投げるとして、投げられるイニングの数は2~3イニング。沢村が稲実戦で出てくるのは7回か8回ですね。それまで降谷が投げる。

プロ野球ロッテ佐々木朗希投手は、彼の指導者が球数制限を守ることで、才能を伸ばし続けてきているそうですね。少し前まで日本の高校野球には投げすぎがあったのだとか。投げすぎて怪我をして、投手を続けられなくなったら、せっかくの才能が台無し。
話を戻します。
いつもの記者コンビの峰と大和田「クリーンナップの2巡目。青道はチャンスを広げたいですね。」「ああ・・(成宮の)ボールの状態もどんどん良くなってるからな」
成宮の1投目を白洲はバットに当て、ファール。青道ベンチから仲間が応援。「オッケー見えてるよ」「狙っていけ」
峰が大和田(と読者)に対して、とても良い解説をしてくれます。
「追い込まれる前にいかに甘い球を捉えるか。好投手攻略の必須条件だ。(ストライク)ゾーンに来た球を積極的に振っていくことで、バッテリーは安易にカウントを取りに行くことができなくなる。楽には投げさせない。」
そして青道の戦い方を解説してくれます。
「三高戦でも徹底していたプレッシャーのかけ方。青道の圧」
このページ、迫力あるにらみの片岡監督、白洲、御幸の顔がどーん。
成宮、投球モーションに入りながら、心中思う。
「圧っていうか・・・にらんでるだけじゃん」
成宮らしく、強がって面白いこと言ってくれる
。だけど、投球中にそんな余計なこと考えるなんて。せっかくさっきまで「ゾーン状態」で超集中してたのに、集中途切れてない?
その変化球を狙う白洲の目、顔、打撃フォーム、おー全部かっこいい!
白洲、遠いアウトコースを、バットに当てた。三塁手の矢部、急に打球がきて「ハッ」。打球の行方を目で追う成宮は厳しい顔。
アナウンサー「スライダー捉えたーー!!」
白洲のスイングの力強い後ろ姿。そのずっと向こうの三塁で、思い切りジャンプする矢部。ボールは彼のグローブの50センチほど上を飛んでいく。
アナウンサー「快足を飛ばし、二塁へーー」「3番白洲、ツーベースヒットで出塁」
一塁を力強く蹴る白洲。二塁に滑り込む後ろ姿、前から見た姿も。
白洲の躍動感あふれるカッコイイ姿
をいろんな角度から見せてくれて、ありがとう。芸術だ。
この夏大会が終わったら白洲も引退。こんな姿も見れなくなる
。
遂に成宮からヒット!
ムッとした顔の成宮。キャッチャー多田野は「体勢を崩しながら・・なんてバットコントロールだ」と白洲を評価。多田野は強がったりしない、素直なんですね。
「青道の圧」が早くも効いたか。成宮が「にらんでるだけ」と強がりを言う、ということ自体、青道の圧力を意識しているということ![]()
成宮の唯一の弱点は「ムキになること」だと御幸は言ってた。29巻264話で。負けん気が強すぎて、なかなか素直になれず、集中が乱れること、でしょう。ここを攻めるのがチームキャプテンとしての御幸の成宮攻略法。
思い返せば、御幸は成宮と出会った頃(中学低学年ぽい)から、この弱点に気づいていたのかもしれない。(この場面、コミックス12巻読者だけの特典であるらしい。)当時の御幸が「成宮の弱点を見つけた」と言い、成宮は教えて欲しかったけど、御幸は「敵の弱点教えるものか」と教えなかった。御幸のハッタリかな、と思ったけど...もしかしたらその時から「成宮はこれからずっとライバル」だから教えないと決めていたのかも。恐ろしい子。
アナウンサー「得点圏にランナーを置き、打席にはこの男。青道の4番、御幸一也。エース成宮との第2ラウンド」
「第1打席ではカットボールを捉えるも、ピッチャーライナーで成宮に軍配」
成宮の新しいカットボールは、ジャイロ回転で、打者の手元できゅっと沈む。天久のジャイロと似ているらしい。天久、成宮といったスーパーな投手たちが、沢村のような手元で変化するボールを採用し始めましたな。沢村の影響ってあると思う。
成宮が御幸に初球投げた。御幸驚いて、空振り。1打席目で御幸に当てられたカットボールを膝ぎりぎりに投げた。強気!
多田野「いいコースです鳴さん。ここに決まれば打たれません」
成宮「ちょっとだけスッキリ・・」
1打席目のリベンジができた。
けど、そんなこと考えて、また集中が途切れてないか
。
2球目、変化球が地面を打ち、ボール。フォークらしい。
観戦している秋川学園の楊 舜臣「珍しく力 入ってるな」
観戦中の敗戦他校3年生「やっぱここチャンスだぞ」
成宮、ムキになったことを、他校選手に見抜かれてる。
成宮がチェンジアップを投げるのを待つ御幸。いつ来る?
ここからの4球、御幸はファールにしたり、ボールは見送ったり、粘る。
御幸「シナリオ通りには進ませねえ」。江戸っ子の言い方だ。
「シナリオ」については、29巻、成宮vs御幸対決の第1ラウンドに「シナリオ」の回想シーンが挿入されていました。試合前日、多田野は成宮に自分の考えを述べます。
多田野「明日の試合でカギとなる御幸さんとの勝負ですが。鳴さんのチェンジアップは無敵です。向こうも相当警戒しているはず。だからこそ前半は使わない・・いえ・・つかわなくても、今の鳴さんなら打ち取れると思うんです」
成宮「うまくなったじゃん、投手をのせんのが」と、多田野の能力を認めた。
成宮のチェンジアップは多投すると浮いてくるという欠点がありました。今では威力は改善されたかもしれませんが、多投で浮く欠点は改善されてない?稲実バッテリーのシナリオでは、試合前半はチェンジアップを使わないことになっていました。今は4回表です。
御幸、心の中で「投げてこい、鳴。来い。チェンジアップ」
応援する沢村の回想シーン。日米親善野球でハプニングがあり、御幸は成宮とバッテリーを組むことになりました。
沢村「え!?組んだ?組んだんですか、成宮さんと!?」
御幸「ああ・・流れでな」
沢村「・・・打てそうですか」
御幸「ああ」「俺が打つ」![]()
成宮はもう御幸に対して6球を投げています。
多田野と成宮、うなずき合う。その時が来たようです。再び集中モード成宮。
投球モーションの成宮の手、チェンジアップの握り。
ついに投げた❗️
御幸「今日初めて投げる鳴のウィニングショット。ここで叩いておけばーー」
御幸は打てるのか。
成宮vs御幸対戦第1ラウンドは、ブログ ダイヤのA act II 30巻 第266話 成宮・御幸対戦1回目と、かっこよすぎカルロスで書きました。
30巻272話に続きます。
----------------
この271話は絵で魅せ
語る回でした。モーションの一番いい瞬間を見せてくれます。白洲、御幸など選手の意気込みも伝わってきます。絵の素晴らしさも、ダイヤのAの大きな魅力の1つ。
ダイヤのA絵の鑑賞は、週刊マガジンかコミックスをご覧になってください。
ちび御幸とちび成宮の出会いが載ってる12巻。
