ダイヤのA act II コミックスの発売ペースに合わせ、登場人物の心の動きなどをじっくり読み解いて1コマずつ十分堪能しようとする読者のプログです。

 

30巻 第266話「フルスロットル」

 

29巻第265話からの青道対稲実、1回表。

成宮が御幸のピッチャーライナーを掴んだ。「オオオ」とどよめく観客。

堂々仁王立ちの成宮、「やったね」と思っているのか。ボールを手で軽くポンと跳ねさせるところに余裕感。三塁ランナー倉持「くっ」顔。御幸は悔しそうに、「むっ」顔。御幸は、成宮の投げた魔球というか、新球を初見で打った。すごいことなのに、こともあろうか成宮本人にパッと取られるとは残念。スリーアウト。

 

「オオオ」のなか、成宮、唇を嚙みながらベンチへ歩く。でも鼻先は上向き。プライド高い。多田野「初見で反応してきた?」と思いつつ、御幸を後ろ目で見る。御幸は一見、平然とベンチに歩いて戻るように見えるけれど、顔はやや下向き。悔しいね。成宮の顔には「ピキ」マークが走ってる。打たれたことが大いに不満なんだ。

 

成宮「当てられたんだけど!!」「気分悪い!!」と三角の目になってる。荒れてる心の中がそのまま出る。この子、何歳だ。多田野は元気ない小さめの声で応じる。多田野は保護者か。その後、ややしっかりした声で成宮に向かって「とにかく凄い集中力でした..」敵方の御幸を観察して褒めてるのか、結構冷静だな多田野。でも成宮に向かって言うこと?・・・それでよかったらしく、成宮はさっきよりずっと冷静な声と年齢相応の表情に変わって「もう触らせん!!」そうだよねー。御幸のバットには昔からびっくりさせられてるんだよねー。成宮は御幸をその頃からずっと認めてるから。

 

青道ベンチは互いに強気な声で士気を盛り上げる。

1回裏、守備につく青道。観客「ザワザワ」

 

ザワザワの中、青道選手がアナウンスで紹介されていく。青道ナインみんなやや緊張顔。口角が上がっているのは金丸だけ。おお、金丸やってくれ。

 

彼らを遠くブルペンから見守る背番号1。沢村ニヤっとして「ぶっ飛ばせ」。強気、やる気だ。

 

「ブルペンで燃え尽きんなよ」などと、沢村にスタンドから強い声で助言が。心配されてる。奥村も「状況を見てベンチに戻りましょう」とナイスフォロー。

 

稲実カルロス君、腕を上げてバットを持つ後ろ姿、いかにも強そう。腕を上げるのは闘いに臨む時に取るとよいポーズらしい。アドレナリン出るらしい(一説)。筆者はいつも忘れてしまうけど、自分ももっとこのポーズを取るようにして、やる気をセルフで盛り上げるようにしたいもんです。

 

一番バッター、カルロス。腕と肩太い。鋭いまなざしで笑ってる。やる気。

 

ここでバッター・カルロスと捕手御幸との会話。

「去年の始まりと同じだな・・」

「いやいやいや、去年より嫌なバッターになってるだろ」

「・・・・よく言う」

御幸にやり。

かっこええー。この二人。

 

この日を楽しみに待っていた、というカルロス。上目遣いで、心の中で降谷に向かって

来なよ・・

超かっこええー。

 

「来なよ・・」こんなこと言ってみたい。無理。

「来なよ・・」言われてみたい。あり得ない。

「来なよ・・」かっこよすぎるー。

 

カルロスだから言えるセリフ。

 

降谷も精悍なまなざしで、指先に息を吹きかける。「フッ」。粉が飛ぶ。まるでガンマン。

すごいかっこええー。

 

あんまりかっこええので、このあたりのシーン、何度も見る。見返す。

 

 

 

こんなことして、たった8ページに長い時間を費やしてしまった。

 

こんなんで、発売ペースについて行けるのか。どんどん遅れていくんじゃないか。1話読むのにどれだけ時間がかかるんだろー。

 

堪能したので、ま、いいか。

 

次回第266話 その2 降谷いきなりフルパワー 対カルロス1戦目 に続きます。