前回第270話 天久の憂鬱、降谷のセルフコントロールの続き。

 

青道vs稲実決勝戦、3回裏。

降谷は稲実上位の打者から三振を2つ取り、ツーアウト。

降谷は自分で自分をコントロールできるようになってきた。でも、白河はフォアボールで塁に出しちゃったけどね。「降谷らしさ全開」と言われてる。

 

成宮も降谷を認め始めてきたような表情。

 

続く稲実バッターはホームランが得意な4番山岡。今大会の打率、な、なんと5割6分!格下のチーム相手にガンガン打ちまくったのでしょう。でも青道のピッチャー降谷・沢村相手にそんな打率にはなりませんよ、きっと。下手すると打率ゼロ。

 

試合を観戦してる青道OB丹波「一発に気を付けろ」

小湊兄「去年打たれた男は説得力が違うね」

ダイヤのA(沢村が1年生の時の)19巻160話で、昨年の決勝戦、丹波は6番バッター山岡に甘く入ったストレートをホームラン打たれてます。ホームベースを踏む時、山岡はおちゃめなポーズを決めたのが印象的。今年の山岡はどうなる?

 

 

御幸「前の打席では縦スラに手を出させた」「意識させてるならーー」

 

あ、山岡の前の打席は縦スライダーか。少し前のブログ(第267話 その3:国友監督の誤解)で「フォーク」と書いてしまった。間違えた。降谷はフォーク投げないんだった。訂正します。

降谷の変化球はSFF(スプリット・フィンガー・ファストボール)と縦スライダー(Vスライダー)だよね・・・それだけなんだ・・・降谷のモデルと呼ばれる元プロ藤川球児さんは使う球の多くが「火の玉ストレート」、あとはフォークくらいだったそうです。

 

縦スラはすらすらーっと落ちていく。フォークはもっと急に落ちる。

落ちる系の変化球について違いを教えてください。Vスライダー、SF... - Yahoo!知恵袋https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1280223122

 

 

そして、「フォーク」という球種の名前は、食事で使うフォークから来ているのだそうです。フォークの形みたいに「するん」と落ちるからなのかな、と思ったら、違った。フォークを投げる時の握り方は、人差し指と中指でボールを挟む---その指が二股になってる形が、昔のフォークの形と同じだから、であるらしい。昔の西洋のフォークは二股だったんだ。今でもバーベキュー用の大きなフォークや、フォークリフトのフォークは二股だね。

 

西暦1600年頃のフランスのフォーク。二股。

Steel French forks dating from the late 1500s to the early 1600s, with mother-of-pearl and beads.

 

 

 

 

 

話を戻します。

 

御幸は大胆にも、前の打席と同じ、縦スライダーを、降谷に投げさせた。

山岡「む゛ん」と強くスイング。

 

意気込みの男、麻生は、はるか頭上のボールに向けてジャンプし「とーーーう」と叫ぶ。絶対届かないのに。

 

わずかに逸れてファールの大きな当たりだったので、青道の1年生たちは「あぶな..」稲実の1年生たちは「おしいーー」。1年生はみな、年下らしく、かわいく描かれています。彼らのなかには、これから秋大会、春大会で活躍する子もいるのでしょう。たくましく変貌していくのが楽しみ。

 

御幸は冷静な顔。ヒット打たれないって確信してたのか。なんつー強気な。

御幸で「よし・・待ち切れていない」

そこから変化球を続けて2球。

山岡「変化球が多い・・真っすぐこないーーー」

山岡のせっかちな気持ち、御幸に読まれてる。そこにストレートをズドン。

アナウンサー「空振り三振ーーー!!ランナー1人出すも、アウト3つすべて三振ーーー!!」

 

空振りしてあら~んとなった山岡の顔、いいねえ。

 

こぶしを上げて喜ぶ、青道の負傷者2人組、川上と小野。落合監督「飛ばし過ぎだ」と、ぶるると震える。スタンドでは、沢村の祖父が降谷の祖父に「やりましたねー飛び出すハート」とか話しかけてるようす。降谷祖父、背が高く、肩幅が広い。さすが元甲子園球児。降谷ママも長身だよね。

 

アナウンサー「これぞ剛腕、まさに怪物。センバツを沸かせた降谷暁のピッチング」「序盤からの投手戦に球場全体が揺れています!」大いに沸く観客クラッカー

 

試合を見に来た敗戦チームの選手たち「なんだこの盛り上がり」「すげえ」驚き--- 彼らはついこの間、青道に負けたばかり。悔しい思いを抱きながら、見に来た。観客の興奮の渦の中で、そこだけ浮いている。気の毒。同じく敗戦チーム三高の面々も、まだファミレスで試合観戦。「球場の雰囲気ヤバそうだな」と言いつつ、無表情。ショボーン・・この試合が終わったら、青道か稲実の3年生も同じことになる。突然訪れる引退。御幸たち。または成宮たちが。残酷。

 

 

成宮、さっきと同じように、悔しそうで、やや焦ってる風だけど、口角上がってる。「ふん・・あったまってきたじゃん」

 

翻訳すると「ふん・・やるじゃん」

 

降谷のこと、認め始めたか。

 

4回表。バッター小湊春市。成宮の新球をバットに当てたけど、前に飛ばない。その次のボールも飛ばない。ファール。

アナウンサー「塁に出ようと粘る小湊」

春市「先制点を降谷君にーーー」

3球目、のストレート、春市のバットをかすめもしなかった。空振り三振。成宮、これで前の回から4者連続。青道側の観客「だあー」「こっちもすげえー」「勝てんのかよ」

 

沢村「春市がバットに当てられなかった・・?」

 

 

成宮が凄いからなんだけど、春市はいまいち迫力に欠けていたような。

 

自分ではなく、他人のためにバットを振ったから?準決勝の三高戦の時は、相手チームバッターたちに触発された春市、もっと迫力あったな。「栄純君のために点を」と言う前に、絶対打つ!と自分のために打つ気であふれていた。この決勝戦でも、これからもっと気持ちが前に出てくることを期待。

 

春市で気になることが少々。彼はまだ弟キャラから完全には抜け出してないような。春市は、守備の相棒のショートが上級生の倉持。打撃練習の相棒はやはり上級生のルームメイト前園、ということもあるけれど...前園が引退したら次の相棒は下級生かも。打撃でのライバルは由井?守備の相棒は誰・・・。

 

沢村はだんだん先輩らしさ(リーダーシップ)を身に着けつつありますね。降谷も由井に対してそれなりに。春市はどうでしょう。

 

リーダーシップって、他人にあれこれ指示することだけじゃないよね。技術や知識に裏付けられる自信、強い心、責任感、真摯に相手のためを思う、他人に対する包容力、愛とか。

 

春市と同室の1年生の最上もショートです。(春市は二塁手。)あんまり期待されてない、光のない目をした1年生。あの子、どうしたんでしょう。相変わらず精神的に閉じたまま?うわべを取り繕うのが上手だから、一見大丈夫そうに見えてしまう。自分自身にもあれこれ言い訳してしまう。入部時の自己紹介「人見知りなんで」は本当のことを言ったのだと思うよ。最上、しばらく見ていないなあ...大事な時に騒動の元にならなきゃいいけど。

 

 

とはいえ・・・春市も、沢村たちも、みんなまだ高校生。なのに随分大人っぽいなーと思います。強豪校の選手たち、身体能力や技術が並の高校生を超えているだけでなく、精神面でも超高校級の子が多そう。すごいな。拍手

 

次回ブログ 271話 白洲の一撃。御幸チェンジアップ狙う に続きます。

 

 

コミックス30巻、持ってますか?キャラの表情に心の様子が良く出てます。