ダイヤのA act II 30巻 第267話 その3:国友監督の誤解 の続きです。
落ち着いた降谷のピッチングを見て、稲実の国友監督は、エース交代を決めた青道・片岡監督を高評価。成宮も「フン」と言いつつ、降谷やるじゃん、と思っている様子。
2回表で前園がこれから打つところで、シーンはファミレスへ。前園の奮闘はカットされました。かわいそうに。
そして、もっとかわいそうなお話に入っていきます。
ファミレスには、準決勝で青道に敗れた市大三高の主力選手だった3年生が4人。Tシャツ姿がいまいち決まっていない。ユニフォームの時はかっこよかったのに。
彼ら、行くところがないんです。
「みんな何して遊んでんだろーな。急に時間できてもわかんねーよ」
西東京大会で優勝して、甲子園に行くつもりだったのが、負けてしまい、心にぽっかりと大きな穴が・・・。野球漬けの日々を子どものころから何年も続けてきたのが、突如ヒマに。
夏の大会で3年生の野球選手は引退なんですね。何と早い。負けたらそこで終わり。
昨年の三高の3年生にも同じようなシーンがありました。ゲームセンターに行ってました。海にも。悲哀のシーンで使われるのが役目の三高の3年。今年の3年生は先輩の失敗から学んだのか、ゲーセンにも海にも行こうとしません。で、
「あそこのバッティングセンターは?」
「リニューアルしてるって」
に対して
「野球から離れろ!」と怒鳴る1名。
「光聖は?」
「女のとこだろ?」に
「あの野郎!!現実つきつけやがって」と怒る1名。
「羨ましい・・」という本音も。
静かなほっしゃんは、携帯で決勝戦を観戦してる。
「結局野球かよ!!」
「だったら球場行けばよかったじゃん」
野球から離れられるわけがない。
かわいそー。
負けたショックも引きずってるだろうし、ダブルでかわいそー。
彼ら4人は強豪校の主力選手ですから、
プロから声がかかる人もいるかもしれないし(特にほっしゃん)
大学で野球を続けられるでしょう。
そんな選手がこうなってしまうのか。
きっと下級生は今日も練習なんですよね。新チームでの秋大会に向けて。
3年生、これからどうするんでしょう。
学校側の進路指導にしたがって受験などするのでしょう。たぶん9月から。
でも、急に運動量減らして、大丈夫?
卒業後も野球を続けるつもりなんですよね。
まだ8月。4月まで6カ月以上ある。
若い高校生が6カ月も引退生活して大丈夫?
それで大学野球やプロ野球に入ってついて行けるの?
例えば、能力ある高校生がスキルを買われて就職したとして、
料理とか、園芸とか、プログラミングとか、経理とか、色々なスキルね、
入社時期がなぜか急に6カ月延期になったとしたら、
6カ月間スキルをほとんど使わなかったら、ヤバくない?
青道の昨年の3年生はそれなりに少しは体を動かしていたようですが・・・高校には一応体育の時間があるけど・・・下級生との練習には出てこないし、半年間何をしていたのかよくわからない。
引退後の3年生の日々は、高校によって違うのかもしれませんが。
ググって見つけた愛知工業大学名電高校の例。引退した3年生用のトレーニングが充実しています。
やはり、3年生が半年も引退生活するのは、大丈夫とは言えないこともあるらしい。怪我をしやすくなり、選手生命を絶たれる悲しいケースも・・・。
よかった。こういう話を聞くと嬉しくなる。
多くの高校がこういう方向に進んでいるといいな。
予算とか、3年生を誰が指導するかとか、練習場所の確保とか、学校も大変でしょうけど。
今日はここまで。
第267話 その5 成宮vs降谷の対戦1回目;不安の正体;ゾノの味 に続きます。