⚫︎コンフォートゾーンとは?

「そこから抜け出すための近道」

 

コンフォートゾーンとは何か?

そこから抜け出し成長するための近道は?

コンフォートゾーンとは本当は何なのか、なぜ?そこから出なければならないのかを探っていきましょう。

 

▪️コンフォートゾーンとは何か?

科学的な説明では、コンフォートゾーンとは「不安レベル」と関連しているといわれています。不安にならない行動範囲が、その人のコンフォートゾーンです。夕飯を作る、 通勤をする、テレビを見るというような、いつもやっていることを頭に思い浮かべてみてください。不安になったり心配したりしない、慣れ親しんでいる毎日の行動はコンフォートゾーンの一部だといえます。

 

新しいことに挑戦するような時は「コンフォートゾーンの外に出る」という言い方をよくしますが、不安レベルが上がるような行動はコンフォートゾーンの外に出ていると考えていいでしょう。例えば、毎日の通勤通勤でも、渋滞していたり、満員電車に乗るのが好きじゃなかったりすれば、不快な気持ちになるので、コンフォートゾーンにいるとは言えません 。

 

不安というのは、わざわざ探し求めるようなものではありませんが、少しの不安であれば驚くほどメリットがあります。

ほんの少しの不安や心配があった方が、仕事終わらせたり、成果を上げたりする後押しになることが多いのです。

 

1908年のマウスを使った研究で、作業がとても簡単な時は、不安レベルが上がるにつれてパフォーマンスも上がることがわかりました。しかし、作業が難しくなると、不安レベルが上がるだけではパフォーマンスの向上につながりませんでした。

作業の難しさと不安レベルの組み合わせが、ある特定のしきい値を超えると、パフォーマンスは落ちました。

 

コンフォートゾーンは、コンフォートゾーンの外に出るとラーニング(勉強)ゾーンに入りさらに広がり不安レベルが高くなり過ぎると最終的にパニックゾーンになると描かれることが多いようです。マウスの実験の結果も納得です。

 

作業が簡単な時は、マウスはコンフォートゾーンにおり、何の不安も感じずに完璧に作業をこなしていました。不安レベルが上昇すると、マウスはラーニングゾーンに入り、パフォーマンスはさらに向上しました。しかし、難しい作業なると、ラーニングゾーンに留まらず、すぐにパニックゾーンに入り、パフォーマンスが落ちました。

 

▪️コンフォートゾーンを出る確かなことへの対処法

コンフォートゾーンから出ることで襲ってくる大きな不安により、不確かなことのレベルも上がり、落ち着かない気分になります。いつも料理をしている人にとって、夕飯を作るのはまったく大した事ではありません。慣れ親しんだことであり、どんなことが起こるかわかっています。初めて車を運転したり、スカイダイビングをしたり、新しい仕事始めたりすることは、どれも確かなことに満ちていて不安になります。

 

不確かなことがあると、ネガティブ体験に対してより強い反応するようになります。不確かなことのせいでネガティブイメージが先行すると、何が起こるかわかっているときに比べて、冷静さを失いやすいということが研究により証明されています。また、「人間は新しいこと/もの」に対しても、何度も繰り返すうちに好きになる事はあっても 、最初はネガティブな反応することが多いようです。

 

研究者のBreneBrownさんは「不確かな社会的、政治的、経済的状況においては、コンフォートゾーンはかなり小さくなる」と言っています。恐れることが多いほど、コンフォートゾーンが小さくなり、コンフォートゾーンから外に出ることがより困難になります。

 

親しみがあるものは、居心地が良く、楽しむことができるので、新しいものに対し警戒するのは当然です。進化論的な視点から見ると、親しみのあるものはより安全とみなすため、知っているものの方が魅力的に感じるのです。脳は「前にこれをやってみたけど知らなかった。だから多分もう一度やっても大丈夫だ」と考えます。新しいことを挑戦するにはエネルギーが要ります。

だから、疲れていたり元気がなかったりする時は、新しいリスクを冒すよりも、慣れ親しんだ習慣に感じることが多いのです。

 

▪️コンフォートゾーンから抜け出す方法

では、コンフォートゾーンから抜け出したほうがいいということですよね。その方が本当に自分にとって良いのでしょうか?

科学的な答えはある程度なら「イエス」です。

 

先述のマウス実験のようにラーニングゾーンの適切なポイントに行きたいのであれば、パニックゾーンに行かない程度にコンフォートゾーン抜け出すようにしましょう。

 

コンフォートゾーン抜け出し、不安レベルを少しだけあげるような方法をいくつか紹介しましょう

 

 ▲1成長させてくれることをする。

成功と不安、そして自己不信の感情が混ざっている時は、人間的に成長できます。ロッククライミングやスカイダイビングのようなアウトドアの遊びが、危険なのにとてもワクワクするのは不安や恐怖があっても、成功したときに大きな達成感を感じ、自分に自信がつくからです。

 

▲2コンフォートゾーンを広げる

不安にならずにできることが少ないような、コンフォートゾーンが狭い人は、不安を感じている時間が長く、人生で起きるワクワクすることの多くを 見逃していることになります。

コンフォートゾーンから定期的に出ることで、安心してできることの数が増えます。また、安心できることが増えると、初めてすることが失敗しても、それすら楽しむことができるようになり、人生をもっと楽しめるようになります。